CMEグループは5日、ビットコイン(BTC)のボラティリティ先物を6月1日にローンチする計画を明らかにした。
新たなリスク管理ツールの登場
ティッカーシンボルはBVIで、現在は米商品先物取引委員会(CFTC)の規制審査を待っている。承認されれば、米国で初めて規制当局の認可を受けたビットコインボラティリティ先物となる。
この商品は現金決済型で、契約サイズはCME CFビットコインボラティリティ指数(BVX)に500ドルを乗じた金額に設定されている。
トレーダーはビットコインの価格の方向性に影響を受けることなく、30日間の予想変動率に対してロングまたはショートのポジションをとることができる。
価格が上昇するか下落するかに関わらず、変動の大きさ自体を取引の対象とするのが特徴だ。
基準となるBVXは、CMEのビットコインおよびマイクロビットコインオプションの注文状況のみから算出される。店頭取引や現物市場のデータに依存しないため、高い透明性が確保されている。
この指数は中部標準時の午前7時から午後4時まで、毎秒リアルタイムで公開される仕組みだ。
機関投資家の需要と市場の成熟
今回のローンチ計画の背景には、仮想通貨市場の拡大に伴う機関投資家からの強い需要がある。
価格変動リスクをヘッジするためのツールが求められており、CMEグループのジョバンニ・ビシオーソ氏は、これを新たなリスク管理の層として強調している。
市場参加者は、より高度な戦略を構築できるようになる。
業界の専門家もこの動きを歓迎している。CFベンチマークスのスイ・チュンCEOやモルガン・スタンレーのデビッド・シュラゲター氏などのリーダーたちは、市場の成熟に寄与すると評価した。
半減期やマクロ経済のショックといった重要なイベントの前に、リスクを正確に分離できる点が大きな利点となる。
実際の取引はCMEグローベックスで行われ、決済には専用の指数が用いられる。既存の仮想通貨関連サービスを基盤としており、市場参加者に安全な取引環境を提供する。
11日現在、CFTCからの承認に関する新たな進捗は報告されていないが、市場の期待は高まっている。
