暗号資産(仮想通貨)のデータ分析サイトSoSoValueによると、現物ビットコイン(BTC)ETFは10日、合計で7億5714万ドルの純流入を記録した。
これは3日連続の純流入であり、2025年7月以来、1日として最大の流入額となる。
同日、イーサリアム(ETH)の現物ETFも1億7154万ドルの純流入を記録し、これまでの資金流出傾向から一転してプラスに転じた。
この動きは、機関投資家による仮想通貨市場への関心が再燃していることを示している。
現物ビットコインETF、機関投資家の強い関心を示す
現物ビットコインETFへの資金流入の内訳を見ると、フィデリティのFBTCが2億9998万ドルでトップとなり、ブラックロックのIBITが2億1116万ドルで続いた。
アーク21シェアーズのARKBも、1億4507万ドルの純流入を記録している。一方、グレイスケールのGBTCは892万ドルの小規模な流入にとどまった。
現物ビットコインETF全体の取引高は38億8000万ドルに達し、純資産総額は1478億3000万ドルとなった。
これはビットコインの市場総額の約6.53%を占める規模となる。
9月に入ってからの純流入額は10日時点で約13億9000万ドルに上り、2025年8月に発生した7億5100万ドルの純流出額を完全に相殺した形となる。
3日連続の純流入は、散発的な買いではなく、機関投資家による持続的な需要を示唆している。
この資金流入を受け、ビットコインの価格は24時間以内に11万4000ドル台を回復した。
市場アナリストは、規制された金融商品を通じた仮想通貨へのエクスポージャーに対する信頼が回復した証拠だと指摘している。
イーサリアムETFも復調、市場心理に変化の兆し
イーサリアム現物ETFも好調で、ブラックロックのETHAが7450万ドル、フィデリティのFETHが4955万ドルの純流入を記録した。
9月初旬に約4億4600万ドルの純流出を経験した後、顕著な回復を見せている。
この反転の背景には、イーサリアムの今後のネットワークアップグレードや、規制の明確化への期待感があると見られている。
機関投資家の間で確信が再び高まっていることを示唆する動きとなる。この流れを受けイーサリアムの価格も2%以上上昇し、4400ドル台を取り戻した。
イーサリアム現物ETFの純資産総額は277億3400万ドルに達し、イーサリアムの市場総額の5.31%を占めている。
今回のデータは、ETFへの資金流入が先行し、その後に現物市場の価格が追随するという、市場の成熟を示す新たな傾向を浮き彫りにした。
機関投資家向けの金融商品が、仮想通貨市場全体の価格形成に与える影響力はますます増大している。
