米国の現物型ビットコイン(BTC)ETFとイーサリアム(ETH)ETFは23日、クリスマス休暇を前にした投資家のポジション調整により、大幅な資金流出を記録した。
年末の調整で資金流出が拡大
市場データによると、米国のビットコインETFは同日、合計で1億8860万ドルの純流出となった。
特にブラックロックのIBITからの資金引き出しが目立った。
同時に、イーサリアムETFでも9550万ドルの資金が流出した。このうち、グレースケールのETHEが全体の過半数にあたる5090万ドルを占めた。
ビットコインETFからの資金流出はこれで4営業日連続となる。年末を前にしたポートフォリオの再構築が進められている状況だ。
一方、イーサリアムETFは過去10営業日のうち、資金流入があったのはわずか2日。23日までの1週間だけでも、6億4300万ドルの資金が引き出された。
この傾向は11月から続いており、同月には14億ドルの償還が発生した。当時、イーサリアム価格は21.46%下落し、3028ドルまで値を下げていた。
季節要因と市場の反応
今回のETFからの資金流出は、複数の季節的要因による影響が大きいとされる。
市場アナリストは、年末特有の動きとして、損失確定による節税や、休暇期間中の流動性低下に備えた機関投資家のリスク調整を挙げている。
米国株式市場がこの時期に最高値を更新する一方で、暗号資産(仮想通貨)市場における流出は、同市場特有の調整とみられる。
イーサリアム価格は25年後半に3000ドルを下回っており、これまでの上昇分を打ち消す展開となった。
ただし、オンチェーンデータの分析では、これらの資金流出は一時的な季節要因に起因しており、ファンダメンタルズの弱体化とは無関係との見方が強い。
市場関係者の間では、構造的な変化ではなく、あくまで短期的な調整との認識が広がっている。
投資家は現在、ビットコイン(BTC)の長期的な市場回復シナリオに注目している。
