暗号資産(仮想通貨)取引所大手のバイナンスは11日、機関投資家や富裕層を対象に、プライベートIOI(関心表明)機能の提供を開始した。
この新機能は、20万ドル以上の大口取引を行うユーザー向けに設計されており、市場に注文を公開することなく、現物取引や貸借の意向を示すことができる。
IOI機能の仕組みと市場へのメリット
Introducing #Binance Indication of Interest (IOI), the latest addition to our OTC & execution suite!
Designed for VIP & institutional users to discover off-book liquidity and reduce execution risk on large block trades.
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— Binance VIP & Institutional (@BinanceVIP) December 11, 2025
IOI機能は、市場への影響を抑えながら大口取引を実現する仕組みだ。
この機能はバイナンスのOTC(相対取引)デスクを通じて運用される。ユーザーは資産の詳細や希望条件を内部チームに提出し、チームはその情報をもとに適切な取引相手を選定する。
現物IOIおよびローンIOIとして利用でき、IOIには法的拘束力や手数料はないが、取引成立時のスプレッドによって収益を得るモデルとなっている。
バイナンスによれば、IOIはマーケットインパクトや価格スリッページといった機関投資家の課題に対応するもので、大口注文が市場価格を急変動させるリスクを抑えることができる。
特に、流動性が低い中・小規模トークンやアルトコインではその効果が大きい。価格に影響を与えずに取引相手を見つけることが可能になるためだ。
同社は、IOIが従来の見積依頼(RFQ)では対応しにくいブロック取引や仮想通貨担保ローン、固定金利ローンなどのニーズにも応えると説明している。
伝統的金融の仕組みを仮想通貨に応用
バイナンスは、自社が主要な仮想通貨海外取引所の中で、こうした金融メカニズムを導入した初の事例になると主張している。将来的にはAPI統合も計画しており、利便性の向上が見込まれる。
市場分析によれば、機関投資家の約75%が仮想通貨への配分を増やす意向を示している。
規制面の課題は残るものの、市場の成熟に伴い、こうした高度な取引機能への需要が高まっている。
IOIは二段階プロセスを採用しており、最初の関心表明はバイナンス内部とマッチング候補のみに共有される。この構造により取引意図の漏洩を防ぎ、効率的な価格発見を可能にしている。
