暗号資産(仮想通貨)関連のブローカーであるBackpackは11日、ソラナ(SOL)基盤のトークン化プロトコルであるサンライズと提携し、トークン化されたスペースX株の提供を開始した。
実際の株式に裏付けられたトークン
この取り組みは、イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXのナスダック上場に合わせて実施された。
新たに発行されたトークンは「SPCX」というティッカーシンボルで取引される。
各SPCXトークンは、Backpackが保管する実際のスペースX株と1対1で裏付けられている。これは価格に連動するだけの合成資産ではなく、保有者が実際の株式に対する直接的な請求権を持つことを意味する。
トークン保有者は、ブローカーのシステムを通じてトークンを実際の株式に交換することが可能だ。
また、条件を満たした株主は、保有する株式をトークン形式に変換することもできる。伝統的な証券口座とソラナ基盤の分散型金融(DeFi)の間をシームレスに行き来できる仕組みだ。
規制に準拠した証券インフラと、ブロックチェーン技術の融合として注目を集めている。
$SPCX goes live on @Solana via @SunriseDeFi following SpaceX’s Nasdaq debut.
Issued by Backpack Securities. On/off-ramp SpaceX shares between traditional brokers and Solana. pic.twitter.com/fau7rmg9zC
— Backpack 🎒 (@Backpack) June 11, 2026
24時間取引とDeFiへの統合
今回のトークン化を機に、SPCXはソラナ上で24時間365日の取引が可能となる。ナスダックの限られた取引時間とは異なり、市場参加者はいつでも取引を行うことができる。
また、標準的なソラナのウォレットを使用して、トークンを自己保管することも可能だ。
スペースXの新規株式公開(IPO)は、金融市場の歴史において最大規模になると予想されている。評価額は約1兆7,000億から2兆ドルに達するとみられる。
さらに、約750億から800億ドルの資金調達が見込まれている。この巨大な上場に合わせることで、伝統的な市場と仮想通貨市場の双方から関心を集める狙いがある。
ソラナの高い処理能力と低い取引コストは、頻繁な取引や迅速な決済が求められるトークン化株式に適している。オンチェーン化されたSPCXは、個人間での送金や、ソラナのエコシステム内の様々なDeFiプラットフォームでの取引に利用できる。
Backpackとサンライズの役割分担を背景に、規制を遵守しつつ革新的な金融サービスが提供される。
