暗号資産(仮想通貨)マイニング企業のアメリカン・ビットコインは29日、保有するビットコイン(BTC)が7,000BTCに達したと発表した。
マイニング事業の拡大で保有量を急増
アメリカン・ビットコインは、ドナルド・トランプ大統領の家族が支援する企業だ。アメリカン・ビットコインのエリック・トランプ共同創設者兼最高戦略責任者らが経営に深く関わっている。
2025年9月に株式公開を果たし、大規模なマイニングと戦略的な購入を組み合わせた手法を採用。同社のような仮想通貨関連株は、投資家の間で注目を集めている。
今回の発表によると、同社のビットコイン保有量は7,000BTCに達した。これは約4億7,400万ドル(約753億6,600万円)に相当する規模だ。
7,000+ BTC and still climbing.
Since our Nasdaq debut:
~3x growth in Bitcoin Reserve
>2x growth in Satoshis per Share
Currently ranked #16 globally among publicly-traded Bitcoin companiesThis is just the beginning. @ABTC pic.twitter.com/HdrbZUjTcQ
— American Bitcoin (@ABTC) March 30, 2026
2026年1月以降だけで保有量は35%以上増加しており、上場企業の中では16番目の保有規模に浮上した。1株あたりの保有量を示す指標も、上場時から2倍以上に成長している。
急速な蓄積の背景には、ビットコインのマイニング事業の拡大がある。同社は新たに1万1,000台以上の専用機器を追加し、採掘能力を強化した。
カナダのアルバータ州などの施設を活用し、市場価格よりも大幅に低いコストでビットコインを獲得できる体制を整えており、効率的な資産形成を進めている。
このような動向は、ビットコインの買い方を模索する個人投資家にとっても参考になるだろう。
株価下落の中での強気な姿勢
保有資産が増加する一方で、同社の株価は厳しい状況にある。
直近の株価は0.84ドル(約133円)まで下落し、1ドル(約159円)の節目を割り込んだ。上場直後には約14ドル(約2,226円)の高値をつけていたが、今年に入ってから50%以上も下落。
株価低迷の主な要因として、仮想通貨市場全体の警戒感や、21億ドル(約3,339億円)規模の資金調達計画が挙げられる。また、保有するビットコインの価格変動による会計上の損失も影響している。
それでも、2025年第4四半期の収益は7,830万ドル(約124億4,900万円)に達し、通年では1億8,500万ドル(約294億1,500万円)を超えており、事業基盤は強固だ。仮想通貨の長期保有を検討する上で、同社の戦略は興味深い。
経営陣は現在の状況に対して強気な姿勢を崩しておらず、決算発表後には取締役が約1ドルで130万株を買い増す動きも見られた。
エリック・トランプ氏は米国のマイニング業界が世界をリードすると強調しており、今後のさらなる成長に期待を寄せている。
