Aave DAO、開発チームへ40億円規模の資金提供|提案が可決

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アーベDAOのロゴが巨大なエンジンに資金を供給する様子

暗号資産(仮想通貨)のレンディングプロトコルを管理するAave DAOは11日、コア開発チームであるAave Labsに対する新たな資金提供案を承認した。

開発チームへの巨額の資金提供が決定

この提案は「Aave Will Win」という名称で提出され、全体の約75%の賛成票を獲得して正式に可決されている。

この決定に基づき、Aave Labsには2,500万ドルのステーブルコインと、7万5,000 AAVEが付与される。

提供されるステーブルコインは一度に渡されるのではなく、複数回に分けて段階的に支給される仕組みが採用された。また、アルトコインAAVEについては、48カ月という長期間をかけて徐々に権利が確定する条件となっている。

DeFiプロジェクトAaveのスタニ・クレチョフ創設者は、今回の決定をプロトコルの歴史上最も重要な提案であると高く評価している。

今回の資金提供を受けて、同社は完全にDAOからの資金のみで運営される新しいモデルへと移行する。今後は四半期ごとの詳細な活動報告や、プロトコル専属での開発業務が厳格に義務付けられる。

さらに、関連する製品から得られる収益のすべてがDAOの金庫に納められる方針もコミュニティ内で合意されている。

また、効率的な運営のためにAIを活用したガバナンス分析の導入も検討されている。

ガバナンスを巡る対立

この大規模な提案の背景には、2025年後半から継続している運営方針を巡るコミュニティ内の強い緊張状態があった。

Aave Labsが手数料の扱いを独自に変更したことで、収益の分配方法や非中央集権のあり方について激しい議論が交わされていた。

事前の温度感を確認する投票では賛成が約52%にとどまるなど、意見の対立が明確に浮き彫りになっていた。

最終的なオンチェーンでの投票では賛成が52万2,780 AAVEに達した一方で、17万5,310 AAVEの反対票も投じられている。

最大規模の反対票を投じたAave Chan Initiativeなどの一部グループは、透明性の欠如を理由に撤退を表明している。コミュニティ内部の分断は依然として大きな課題として残っている。

今回承認された巨額の資金は、主に開発チームの1年間の運営費として活用される予定となっている。

今後の目標達成状況によっては追加の資金提供が行われ、総額が4,000万ドルを超える可能性も指摘されている。

なお、未使用の資金はDAOに返還される厳格なルールとなっており、資金管理の透明性向上も図られている。

著者: 早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。