MOVEトークンのETF申請、スイやアプトスなどに続く動き

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仮想通貨ETF上場を示すデジタル取引ボード

Rex SharesとOsprey Fundsは10日、暗号資産(仮想通貨)MOVEトークンの上場投資信託(ETF)を米国証券取引委員会(SEC)に申請した。

今回申請された「REX-Osprey MOVE ETF」は、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ネットワークであるMovement NetworkのネイティブトークンであるMOVEトークンへの資金投入を可能にする商品だ。

Movement Networkは、MoveVM技術を使用して構築されたネットワークで、イーサリアム仮想マシン(EVM)との互換性を保ちながらMove言語の安全性と効率性を活かすことを特徴としている。

REX-Osprey MOVE ETFの申請は、Movement Networkのパブリックメインネットベータローンチとタイミングを同じくしている。同ネットワークはCornucopiaプログラムから多額の流動性を確保していると報じられている。

Move関連の仮想通貨ETFの申請

最近では、資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、Move言語を搭載したレイヤー1ネットワーク「アプトス(APT)」に連動するETFの申請を実施。

また、カナリー・キャピタルが、米デラウェア州の公式登録ポータルに、同じくMove言語で動くスイ(SUI)のETFを登録したことが分かった。

今回のMOVEトークンのETF申請は、このようなMove言語を基盤としたブロックチェーンネットワークのネイティブトークンのETF誕生に向けた動きが起こる中で実施されている。

規制環境の変化が仮想通貨ETF市場を加速

米国での仮想通貨ETF申請は、ビットコイン(BTC)現物ETFの承認後に活発になっており、新たなSEC指導部のもとで仮想通貨市場に対する規制姿勢が変化している可能性がある。

市場関係者によると、伝統的な投資家はトークンを直接管理することなく、新興ブロックチェーン技術への投資機会を求めている。このような需要がETF創設の原動力となっており、投資家は馴染みのある金融商品を通じてこれらの資産にアクセスできるようになる。

その中でREX-Ospreyはビットコインやイーサリアム、ミームコインなど、過去に複数の仮想通貨ETF申請を行っており、今回の申請はそのポートフォリオをさらに拡大するものだ。

早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。