テザーがLednに出資、ビットコイン担保融資の需要拡大に対応

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ビットコインのデジタル金庫と資金流動性を表す抽象的な金融イメージ

ステーブルコイン発行大手のテザー(Tether)は 18日、ビットコイン(BTC)担保融資プラットフォームのLednに戦略的投資を行った。

Lednはカナダで創業され、ビットコインを売却せずに資金を確保したい保有者向けにサービスを展開している。

18年の設立以来、累計28億ドル超の融資を実行し、現在は世界100カ国以上の顧客に対応している。

LednのBTC担保融資サービスと業界評価

Lednのサービスは、長期保有者がビットコインの所有権を維持しながら米ドルの流動性を確保できる点が特徴だ。これにより、資産売却による課税イベントを回避しつつ、資金調達が可能となる。

テザーの公式発表でも、こうした仕組みが評価されたことが示されている。

利用者は最低1000ドル相当のビットコインを担保に預けることで、信用調査なしで融資を受けられる。

融資条件は、担保価値に対する貸付比率が50%に設定されており、期間は12カ月で、延長にも対応している。月々の返済義務はなく、違約金なしでいつでも返済できる仕組みだ。

ギャラクシー・リサーチの4月の報告によれば、Lednはテザーおよびギャラクシーに次ぐ、業界第3位の中央集権型レンディング業者として位置づけられている。

堅実な運営体制とビットコインへの集中

Lednは5月、イーサリアム(ETH)のレンディングサービスを段階的に廃止し、ビットコイン関連事業に特化する戦略的転換を実施した。

顧客資産を第三者に貸し出す利回りモデルを停止し、ビットコインのみを対象とした完全なカストディ体制に移行している。これにより、信用リスクの排除を図っている。

この転換は、長期的なビットコイン保有者に安全な資産活用手段を提供するというLednの理念に基づくものだ。

同社のアダム・リーズCEOは、融資実行額の増加について「責任あるBTC担保信用への需要と、当社の透明性への取り組みが評価された結果」と説明している。

22年の市場混乱期に競合の多くが破綻する中、Lednは生き残った数少ない企業の一つであり、現在は市場からの信頼を確保している。

このような堅実な運営体制は、暗号資産(仮想通貨)担保ローン市場全体の健全な発展にも寄与すると見られている。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。