暗号資産(仮想通貨)取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズ元最高経営責任者は4日、FRBが近く、ステルスQE(見えない量的緩和)を実施し、ビットコイン(BTC)価格が上昇すると分析した。
ヘイズ氏は、米財務省とFRBの政策が事実上の量的緩和に相当する新たな金融メカニズムを生み出し、仮想通貨プレセール市場にも大きな影響を与える可能性があると指摘している。
ステルスQEの構造とその影響
ヘイズ氏は、米財務省が年間約2兆ドルの新規国債を発行する見通しであると指摘した。一方で、従来の米国債買い手は市場から撤退しつつある。
ロシア・ウクライナ戦争後の資産差し押さえリスクから、外国中央銀行は米国債よりも金を優先して購入。米国の個人貯蓄率も国債の消化には不十分で、商業銀行の引き受けも限定的だという。
こうした中、ヘイズ氏は相対価値ヘッジファンドがレポ取引を通じて国債を購入していると分析した。
市場の流動性が逼迫し、担保付翌日物調達金利が政策金利の上限を超えると、FRBは常設レポファシリティ(SRF)を通じて資金供給を行う。
これが事実上のQEに相当するとし、資金供給→貸付→国債市場の支援という構図を示した。FRBのバランスシート拡大とともに、ビットコインはその流動性の受益者になると述べている。
外国勢の米国債離れと構造的要因
ヘイズ氏によれば、地政学的リスクの高まりと単極体制の終焉により、外国中央銀行はドル建て資産よりも金を選好する傾向が強まっている。
また、米国内の政治的背景として、政府支出の拡大に対して増税ではなく債務発行が優先されている点を指摘。特にトランプ大統領の第2期、26年半ば以降に重点を置いた支出が想定されている。
さらに、国債市場の構造的な脆弱性を挙げ、SRFの利用拡大が新たなドル流動性創出につながっていると分析している。
従来の4年周期説ではなく、マクロ経済の流動性がビットコイン価格の主要な推進力になるとの見方を示している。
ビットコイン価格は2028年に340万ドルか
ヘイズ氏は投資家に対し、資本を保全し、機会を待つよう呼びかけた上で、ステルスQE後には市場の力強い反発が起こると予測している。
また、25年9月のKBW2025サミットでの講演を引用し、「2028年にはビットコインの価格が約340万ドルに達する可能性がある」との見通しを示した。
この予測は一見すると非現実的に見えるが、ビットコインの100万ドル時代は現実に近づいていると強調している。
ヘイズ氏は、米国株が金で換算すると2008年の金融危機以降、実質的には回復していないと指摘した。
さらに、ビットコインと比較すれば、その上昇幅はごくわずかであり、「記録に残す価値もない水準だ」と述べた。
プレセール市場でも注目集まるHYPER
こうした流動性拡大が進行する中、仮想通貨プレセール市場ではBitcoin Hyper(HYPER)への関心が高まっている。
ホワイトペーパーによると、HYPERはビットコインの取引速度とコスト効率を改善することを目指しており、25年11月時点でプレセールを実施中だ。
トークン価格は0.013225ドルで販売されており、公式ウェブサイトからの参加が可能だ。ビットコインが上昇局面にある中で、仮想通貨プレセール銘柄への投資関心も拡大している。
プロジェクトによれば、2570万ドル超を調達済みで、CoinsultおよびSpywolfによるセキュリティ監査も完了している。
新たな流動性供給局面において、HYPERのようなプロジェクトへの資金流入が強気相場の一端を形成している。
投資家はマクロ経済の動向を注視しながら、プレセール市場の投資機会を慎重に見極めることが求められる。

