匿名性を特徴とするプライバシーコインの市場は29日、時価総額が約144億ドル(約2兆1888億円)に達した。
プライバシーコイン市場、価格と時価総額急伸
CoinGeckoのデータによると、プライバシーコイン分野は過去24時間で0.7%増加した。この市場を牽引しているのはモネロ(XMR)で、時価総額は62億ドルを超え、1トークンあたり340ドルで取引されている。
ジーキャッシュ(ZEC)がこれに続き、時価総額は56億ドルを超え、価格は336ドルとなっている。
プライバシーコインは、ステルスアドレスやゼロ知識証明といった技術を活用し、取引の匿名性を確保している。
金融プライバシーを重視するユーザーが増加する中、モネロは週間で10.4%、Zキャッシュは同期間で24%の価格上昇を記録した。
市場全体の好況と規制強化が追い風に
急成長の背景には、複数の要因がある。各国政府が暗号資産(仮想通貨)取引の監視を強める中、匿名性の高い金融手段への需要が高まっている。
25年第3四半期には、仮想通貨市場全体の時価総額が前期比17.2%増の約4兆200億ドルに達したことも、プライバシーコイン市場の追い風となった。
分散型金融の拡大や、ブロックチェーン上での取引の追跡可能性への懸念も、プライバシー重視の通貨需要を後押ししている。
さらに、中央集権型取引所の取引量が減少する一方で、分散型取引所の活動が活発化しており、プライバシー機能の重要性が高まっている。
モネロやジーキャッシュ以外では、イーキャッシュ(YEC)が7日間で210ドル以上上昇し、パイレートチェーンは33.4%の伸びを示した。
取引高では、モネロが1億5500万ドル超、ジーキャッシュが7億2000万ドル超を記録しており、市場の注目度がうかがえる。
プライバシーコインは、全体で約3兆8700億ドル規模の仮想通貨市場においては一部にとどまるが、不正利用を懸念する規制強化の中でも成長を続けており、金融プライバシーへの強い需要の存在を示している。
ビットコインの今後の進化を担うBitcoin Hyper
一方、プライバシーコインと同様に注目されているのが、ビットコインの今後の課題であるスケーラビリティや取引速度への対応だ。
こうした課題に対応するため、ビットコインの機能を拡張するレイヤー2ブロックチェーンとしてBitcoin Hyper(HYPER)が登場した。
ホワイトペーパーによると、HYPERは史上初のビットコインレイヤー2ブロックチェーンとされ、ビットコインを高速かつ低コストで利用可能にすることを目的としている。
加えて、決済やミームコイン、クロスチェーン対応のdAppsもサポートする。
このアプローチは市場で注目されており、25年5月に開始されたプレセールでは、1トークンあたり約0.01ドルという初期価格ながら、すでに2500万ドルを調達している。
金融プライバシーへの関心が高まる中、ビットコイン基盤の進化も市場全体の発展において重要な要素となっており、HYPERの今後にも注目が集まっている。

