金融大手のシティグループは2日、暗号資産(仮想通貨)の価格予測を更新し、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の新たな価格目標を明らかにした。
ビットコインとイーサリアムの価格予測更新
シティグループの分析によると、ビットコインの将来価格は2025年末までに13万3000ドルに達すると予測されている。
これは現在値の約11万8700ドルから約12%の上昇を意味する。
さらに、12ヶ月の目標価格は18万1000ドルに設定された。
一方で、景気後退が現実化した場合の弱気シナリオとして、価格が8万3000ドルまで下落する可能性も示している。
イーサリアムの価格については、より強気な見通しが示された。
2025年末の価格を4500ドルと予測し、今後12ヶ月で5440ドルに到達するとの見方だ。
同行は強気シナリオとして6400ドル、弱気シナリオでは2200ドルという価格帯も提示しており、市場の不確実性を浮き彫りにした。
今回の予測更新は、変化する市場動向を反映した戦略的な調整と位置付けられている。
イーサリアムの予測が上方修正されたのに対し、ビットコインは以前の予測からわずかに引き下げられた。
予測の背景にある市場動向と懸念材料
今回の予測見直しの背景には、いくつかの要因がある。
ビットコインについては、長期的な普及への信頼は維持しつつも、現状は採用モデルの推定値を上回って取引されていると指摘した。
また、米ドルの上昇や金価格の低迷といったマクロ経済の逆風が、短期的な上値を抑制しているとして、これらが予測を引き下げた一因となった。
対照的にイーサリアムの予測が上方修正されたのは、好調な資金流入や利回りを生む資産としての魅力の高まりが理由だ。
さらに、ステーキングやDeFiインフラにおける構造的な優位性も評価された。
同行は機関投資家からの資金配分増加と、金融アドバイザーによる仮想通貨へのエクスポージャー拡大がイーサリアムの勢いを後押ししていると強調している。
ただし、同行はイーサリアムの価値評価における懸念点も挙げた。
最近の成長が、イーサリアムのメインチェーンの混雑を緩和するレイヤー2スケーリングソリューションに移行している点を指摘した。
これらのレイヤー2での活動は、必ずしもイーサリアム自体の価値に直接的な利益をもたらすわけではないとの指摘がある。
そのため、今後の動向を注意深く見守る必要がある。
