米国の暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイは25日、リップル社と提携し、リップル(XRP)を特典の中心に据えた共同ブランドのクレジットカードを公開した。
この新しいクレジットカードは米国銀行ウェブバンクが発行し、マスターカードの決済ネットワーク上で機能する。
利用者は日常の支払いで仮想通貨のリップルを獲得できる。
Meet the Gemini Credit Card, XRP edition.
Designed for enthusiasts, this limited edition metal card gives up to 4% back in XRP instantly. No waiting, just stacking.
Available now 👀 pic.twitter.com/KU1bX7NvDS
— Gemini (@Gemini) August 25, 2025
リップルの今後と提携の背景
このカードは年会費や海外手数料が無料で、特典還元率はカテゴリーによって異なる。
燃料や電気自動車の充電、交通機関利用で4%、飲食店で3%、食料品で2%、その他は1%。提携店での利用で最大10%まで還元率が上がる。
貯まったXRPは自動的にウォレットに入金され、保有や現金化が可能だ。
早期申込者には、90日以内に3000ドル利用で200ドル相当のXRPボーナスが付く。
今回の提携は、ジェミナイプラットフォームでXRPが過去1年間で452.9%の価値上昇を記録した実績と、高速かつ低コストな決済手段としての有用性が評価されたためだ。
ジェミナイはIPOや欧州展開を見据えた顧客基盤の拡大、リップル社は成長する仮想通貨市場へのアクセスが狙いだ。
この提携は、両社の関係強化を示すもので、リップルが決済手段としての地位を確立する上でも重要だ。
金融の未来を示す新たな一手
XRPエディションと名付けられたこのクレジットカードは、リップルの熱心な支持者コミュニティ、通称XRP Armyを意識した特別なデザインが特徴となっている。
ジェミナイのタイラー・ウィンクルボスCEOは、この取り組みを金融の未来への架け橋と表現した。
過去1年間のジェミナイの報酬プログラムにおけるリップルの力強い牽引力を理由に挙げた。
同時にジェミナイは、リップル社が発行する米ドル連動型ステーブルコインであるリップルUSD(RLUSD)のサポートも拡大した。
米国のすべての現物取引ペアの基軸通貨として採用し、取引の合理化と両替コストの撤廃を図る。
報告によって差はあるが、リップルUSDの時価総額は現在6億4000万〜6億8000万ドルに達している。
今回のカード発行は、実用的な決済アプリケーションとしてリップルが機関投資家に採用される流れが加速していることを示す。
マスターカードやウェブバンクといった伝統的な金融インフラと仮想通貨エコシステムの融合を強め、一般ユーザーが日常の消費活動を通じてデジタル資産に触れる機会を創出する。
この発表は、競争が激化する仮想通貨サービス市場において、両社が市場シェアを拡大するための戦略的なタイミングで行われた。
機関投資家の採用が加速する中で、両社の存在感を高める狙いがある。
