ゲーム技術企業SharpLink Gaming(シャープリンク・ゲーミング)は11日、4億ドル規模の登録済み直接募集契約を締結した。
資金調達は、世界最大級の投資家を含む5つのグローバル機関投資家との間で合意された。募集はナスダックの市場価格取引ルールに基づき、1株21.76ドルで実施される。
同社は今回の資金と既存の資金枠を合わせることで、保有するイーサリアム(ETH)の価値が30億ドルを超えると見込んでいる。
イーサリアム保有高、世界最大級へ
シャープリンクが10日時点で報告したイーサリアムの保有量は約59万8800ETHに上る。
今回の調達に加え、未使用の約2億ドルの市場価格売出し枠を活用することで、同社は世界有数のイーサリアム保有企業となる見込みだ。
今回の取引では、A.G.P./アライアンス・グローバル・パートナーズが単独プレースメント・エージェントを務め、キャンター・フィッツジェラルドが財務アドバイザーとして関与した。
これは、イーサリアムが上場企業の財務資産として広がりつつある動きを示す事例とされる。
イーサリアムに特化した新財務戦略
この戦略的資金調達は、DeFiや資産のトークン化、Web3インフラ開発におけるイーサリアムの役割が拡大する中、機関投資家の関心が高まっていることが背景にある。
シャープリンクのアプローチは、ビットコイン(BTC)に集中する従来型戦略とは異なる。
同社は確立された規制ルートを通じて資本を確保し、戦略の信頼性を高めた。発表後、株価は一時28ドル近くまで上昇したが、その後23.82ドルで取引を終えた。
シャープリンクのジョセフ・チャロム共同CEOは「市場が我々のETH財務戦略に寄せる信頼の表れだ」と述べた。
同社は資産保有にとどまらず、イーサリアム・エコシステムの長期的な成長と分散化を支援する方針を掲げる。
実質的に無借金でありながらイーサリアムの価格変動に大きく連動する財務構造は、公開株式市場で独自のリスク・リターン特性を持つ。
同社は今後、伝統的なゲーム分野と成長著しいWeb3エコシステムの橋渡し役を担うことを目指し、保有イーサリアムの一部をエコシステム開発に活用する計画も示している。
