暗号資産(仮想通貨)の時価総額は11日、史上初めて4兆1000億ドル(約607兆円)を突破した。
この記録は、かつて投機的なニッチ分野と見なされていた市場が主要な金融資産クラスに進化したことを示す。7月中旬に初めて4兆ドルを突破して以来、上昇傾向が続いている。
ビットコインと機関資金流入が市場押し上げ
ビットコイン(BTC)の上昇と機関投資家資金の大規模流入が重なり、仮想通貨市場の時価総額は4兆1000億ドル(約607兆円)を突破した。
ビットコインは12万1280ドルで24時間比2.6%上昇し、市場シェアの58.9%を占めた。
時価総額が過去最高を記録した日には、ビットコインETFに2億4700万ドルが流入した。
こうした機関資金の動きに加え、マクロ経済の安定やデジタル資産を正当な運用手段とする認識の広がりが、市場の成長を後押ししている。
主要銘柄では、時価総額2位のイーサリアム(ETH)が週間で20%上昇し堅調さを示した。
ただし、支配力では依然ビットコインに及ばない。こうした中、市場全体では24時間取引高が1457億ドルに達し、活発な売買が続いている。
規制整備がもたらす追い風
規制面での進展も市場成長の要因となった。米国ではデジタル資産関連の複数の法案が可決され、明確な規制枠組みが整いつつある。この変化が投資家心理を支えた。
市場は7月中旬に8億ドル規模の強制清算を経験するなど大きな変動もあったが、その後回復。安定した経済環境や規制の明確化が、市場の耐久力を高めた形だ。
アナリストは、今後の持続可能性を左右する要因として、主要国による規制整備の継続、良好なマクロ経済環境の維持、ブロックチェーン技術の進展を挙げる。
こうした前向きな動きの一方で、ビットコイン依存を超えた広範な多様化という課題は依然残されている。
