DeAIデータ収集のOORT、バイナンスウォレットで提供開始

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私たちを信頼する理由
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OORTとバイナンスのロゴがデジタルデータで結ばれ、分散型AIインフラを象徴する未来的なネットワーク

DeAIデータ収集ソリューションのOORT DataHubは26日、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのバイナンスウォレットに統合された

これにより、OORTはバイナンスのエコシステム内で初となるDeAIアプリケーションとなった。

4億8600万人を超えるバイナンスウォレットのユーザーが、複数のブロックチェーンネットワークを介してOORTの分散型データインフラにアクセス可能になる。

AIデータ需要と分散化の潮流

AIの急速な発展は、多様で質の高い学習用データセットへの需要を高めている。

しかし、中央集権的なデータ収集方法は、コストや拡張性の面で限界に直面していた。

OORTのプラットフォームは、ユーザーがデータ提供やラベル付けといったタスクを行うことでテザー(USDT)報酬を得られる仕組みを構築した。

これにより、データの多様性を確保しつつ、倫理的な懸念にも対応する。

世界のデータ収集・ラベリング市場は、2024年の37億7000万ドルから2030年には171億ドルに成長すると予測されており、分散型モデルの重要性が増している。

このような背景から、AI仮想通貨への関心も高まっている。

パートナーシップと今後の展望

OORTはすでに30万人以上の登録ユーザーを抱え、うち8万人が毎日アクティブに利用している。

同社のコミュニティが作成したデータセットは、データサイエンスプラットフォームKaggleで高い評価を得ている。

このプロジェクトは、マイクロソフトやグーグル、複数のベンチャーキャピタルから資金を調達した。

また、デルやテンセントクラウドなどとの提携も、その信頼性を裏付けている。

バイナンスウォレットのマルチチェーン機能は、ユーザーにとってシームレスな体験を提供し、DeAIインフラの普及を後押しする。

OORTは、バイナンスの巨大なユーザー基盤を活用し、分散型データインフラの主要プレイヤーとしての地位を確立する戦略だ。

将来的には、プロジェクトのトークンがDEXに上場することも期待される。

著者: 早下 光

暗号資産ライター。2019年からの仮想通貨市場経験を基に、ブロックチェーン技術の基礎から応用、最新ニュースまで、正確・深い情報で読者の理解をサポートします。