暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのFlokiは19日、主力P2E(Play-to-Earn)メタバースゲームValhallaのメインネットローンチに向け、大規模な広告キャンペーンを開始すると投稿した。
このキャンペーンは6月20日から7月17日までの4週間にわたり実施される。世界中のゲーマーや仮想通貨愛好家をターゲットとした、世界的な展開の一環だ。
トラフィックの多いウェブサイトに、自動化された広告を意図に基づいて配置するプログラマティックディスプレイ広告に焦点を当てている。
今回の取り組みは、Flokiが展開する大規模なYouTube動画キャンペーンと同時に行われる。先に開始されたRedditやTwitchでの活動を補完するもので、2025年における仮想通貨ゲーム分野で最も積極的なプロモーションの一つとなる。
データ駆使した多角的な広告戦略
プログラマティックディスプレイ広告は、データに基づき文脈を理解する広告手法だ。仮想通貨の解説やゲームの攻略法、Web3関連のニュース記事といった関連性の高いコンテンツの隣にValhallaの広告を戦略的に表示する。
このキャンペーンでは、ユーザーの行動やリアルタイムの関心事に基づいたターゲティングが用いられる。
ゲームやブロックチェーンのコンテンツを読むユーザーに働きかけるほか、仮想通貨報酬やNFT経済に関心を持つ可能性の高いゲーマー層にリーチする。
これは、仮想通貨市場全体の活性化にも繋がる動きと見られている。Flokiは、従来のゲームと仮想通貨の普及率が高い18歳から44歳の男性に焦点を当てている。
地域別の推定インプレッション数は、米国で98万6000以上、インドで82万8000以上、フィリピンで84万5000以上など、大きな規模が見込まれる。
また、6月20日から始まるYouTubeキャンペーンも並行して実施される。15秒と30秒のスキップ可能な広告を使用し、米国、インド、ブラジルなどの主要地域で数百万人のユーザーをターゲットにする。
この戦略は、ユーザーがゲームレビューやゲームプレイトレーラーを閲覧している発見段階で接触することを目指すものだ。
デジタルと現実を融合させたプロモーション
今回のキャンペーンは、6月上旬に開始されたRedditでの広告展開に続くものだ。Redditは初期の仮想通貨導入者やブロックチェーンゲーマーが集まることで知られており、関心を喚起する上で理想的なプラットフォームとされた。
さらに、Twitchでは6月16日から5週間にわたるスキップ不可の動画広告キャンペーンを開始している。米国、トルコ、ブラジルの熱心なゲーマーを対象としており、ユーザーの滞在時間が長い同プラットフォームの特性を活かす。
これらのプラットフォームは連携してフィードバックループを形成し、ユーザーが様々な形式でValhallaのコンテンツに触れる機会を創出する。
オンライン戦略にとどまらず、米国ではブルームバーグやFox Businessでのインタビュー、主要金融ネットワークでのテレビCM、タイムズスクエアの屋外広告など、3カ月にわたるメディアキャンペーンも展開中だ。
Valhallaは、Norse神話を題材にしたMMORPGで、独自の経済圏や土地所有、NFTベースのペットなどの要素を持つ。メインネットローンチを前に、セキュリティとゲームプレイの完全性を高めるための調整が進められている。
このようなゲーム内経済では、ビットコイン以外のアルトコインが活用されるのが一般的だ。