World Foundationとブロックチェーン製品開発企業Tools For Humanity(TFH)は6日、開発者向けインセンティブプログラムの第2弾となる「World Build 2.0」を発表した。
この取り組みは、World App向けの「Mini Apps」と呼ばれるアプリケーション開発を加速させることを目的としている。
自律分散型組織(DAO)であるFWB(Friends with Benefits)との共催で、2025年2月から5月にかけて実施された第1回の成功を受けての開催となる。
World Build 2.0始動、エコシステム拡大へ
プログラムには、オンラインハッカソンや対面での開発スプリントが含まれる。また、参加者がベンチャーキャピタルにアイデアを提案し、助成金を競うデモデーも予定されている。
開発者は「Mini Apps」の開発に加え、World IDの統合やWorld Chain基盤のソリューション構築に注力することが奨励される。プログラムでは、World AppやWorld Chainの開発チームへの直接アクセス、メンターシップ、資金調達の機会が提供される見込みだ。
World IDと2700万人のユーザー基盤
Worldエコシステムは、生体認証(虹彩スキャンなど)を利用してボットによる不正操作を防ぐ本人性証明プロトコル「World ID」を中核に据えている。
開発者は自社製品にWorld IDを統合したり、ブロックチェーン機能のためにWorld Chainを活用したりすることができる。これにより、開発者はセキュアなweb3ウォレットと連携するDAppsなどを構築しやすくなる。
World Appはすでに2700万人以上のユーザーを抱えており、開発者にとっては大規模で検証済みのオーディエンスに対してアプリをテスト・展開できる魅力的な環境だ。
この巨大なユーザーベースは、新しい暗号資産(仮想通貨)関連プロジェクトにとっても大きな魅力となるだろう。第1回のプログラムでは、サンフランシスコでのVC向けデモデーや、アルゼンチンでユーザーと交流する機会が提供された。
「World Build 2.0」は、初回プログラムからのフィードバックを反映し、開発者のエンゲージメントと成果をさらに高めることを目指している。この取り組みは、エコシステム内で利用される独自のトークンや、将来有望なアルトコインの創出にも繋がる可能性がある。
プログラムの開始は2025年7月を予定している。