暗号資産取引に革命|20取引所統合の「Kraken Prime」が6月開始

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機関投資家向け暗号資産取引プラットフォームのインターフェース

暗号資産取引所大手のクラーケンは3日、機関投資家向けの統合プラットフォーム「Kraken Prime」の提供開始を発表した

Kraken Prime、機関投資家向けサービスを統合し取引を効率化

新サービスは、取引、保管、融資の3つの機能を単一のインターフェースに統合する。これまで機関投資家が複数のプロバイダーを使い分ける必要があった各種サービスを、一つのプラットフォームで利用できるようになる。

同サービスは世界の暗号資産市場の90%以上にアクセス可能で、20以上の取引所での効率的な取引実行を支援する。

統合プラットフォームの主要機能

Kraken Primeの中核となるのは、独自のスマートオーダールーティングシステムだ。このシステムは、オンプラットフォームとオフプラットフォームの流動性を最適に活用し、機関投資家の大口取引でもスリッページを最小限に抑える。

保管サービスについては、米国で州政府の認可を受けた銀行であるクラーケンファイナンシャルと直接統合している。これにより規制準拠を強化し、カウンターパーティリスクを軽減する仕組みを構築した。

また、資産担保融資やT+1信用枠など、機関投資家向けの高度な融資ソリューションも提供する。

同社のデビッド・リプリー共同CEOは「Kraken Primeは今日の機関投資家の実行品質とサービス期待に応えるために構築された」と述べ、プロフェッショナル級のインフラに重点を置いていることを強調した。

機関投資家需要の高まりに対応

このサービス開始の背景には、ヘッジファンドや資産運用会社、企業などの伝統的金融機関からの暗号資産への関心の高まりがある。これらの機関投資家は、セキュリティと規制準拠を重視しながら、包括的な暗号資産ソリューションを求めている。

Kraken Primeは24時間365日の専門サポートを提供し、複数の法域にわたる機関投資家のニーズに対応する。特にT+1信用枠やクラーケンファイナンシャルの銀行サービスは、規制準拠環境での運用を可能とする。

このプラットフォームの立ち上げは、クラーケンが伝統的金融と暗号資産の橋渡し役として、機関投資家向け市場での地位確立を目指す戦略の一環といえる。暗号資産市場の成熟化とともに、こうした機関投資家向けサービスの需要は今後さらに拡大すると予想される。

主要なビットコインへの関心は依然として高い。また、多くの機関投資家はポートフォリオの多様化を目指し、有望なアルトコインの発掘にも力を入れている状況だ。

著者: 名本 太陽

仮想通貨専門のWebライター。2017年からブロックチェーン業界に携わり、国内外の仮想通貨取引所やDeFiプロジェクトのホワイトペーパー、解説記事、プレスリリースを多数執筆。金融メディアでの連載経験もあり。専門はDeFi、NFT、メタバースで、最新トレンドに基づいた正確かつ分かりやすいコンテンツ制作を得意とする。