マイケル・セイラー氏率いるストラテジー社は20日、MSCI米国株指数やナスダック100などの主要な株価指数から除外される可能性があると明らかになった。
ストラテジー社は、総資産の大部分をビットコインで保有している。
同社に関連するパッシブ運用資金は約90億ドル(約1兆4220億円)に上り、指数の構成銘柄から外れた場合の影響が懸念されている。
指数算出大手のMSCIは現在、デジタル資産の保有額が総資産の50%を超える企業を指数から除外するかどうかを検討中だ。
一部の市場参加者からは、こうした企業は事業会社というよりも投資ファンドに近いという指摘が出ている。
1月15日に決定、巨額の資金流出の恐れ
ストラテジー社は約64万9870BTCを保有しており、その評価額は483億7000万ドルに達する。
MSCIによる評価期間は2025年12月31日に終了し、最終的な決定は2026年1月15日に発表される予定だ。
JPモルガンのアナリストは20日付のレポートで、MSCI指数からの除外だけで約28億ドルの資金流出が発生すると試算した。
他の指数会社も追随すれば、流出額は最大で88億ドルに膨らむ可能性があるとしている。
同社のアナリストは、アクティブ運用のファンドマネージャーに売却義務はないとしつつも、警告を発している。
主要指数からの除外は同社の評判を傷つけ、流動性を低下させるため、機関投資家にとっての魅力が薄れる恐れがある。
企業価値への影響と市場の反応
同社の株価は最近、ビットコイン価格の下落幅を超えて大きく値を下げている。市場ではビットコインそのものの弱さよりも、指数除外による売り圧力を警戒する動きが強まっているようだ。
同社は「ビットコイン・トレジャリー」として、レバレッジを効かせたビットコインの蓄積を進めてきた。
しかし、S&P500種指数からは既に、経常的な収益を持つ企業ではなくETFに近いと判断され、採用が見送られている。
これは、近年承認されたビットコインetfとは性質が異なると見なされたためである。
マイケル・セイラー会長は自社のモデルを「新しい概念」と表現しているが、従来の金融枠組みとの摩擦は避けられない状況だ。
指数除外が決まれば、今後の株式や負債による資金調達能力にも影響が及ぶと見られている。
このような企業の戦略は、将来性のある暗号資産投資の一つの形であるが、市場の評価はまだ定まっていない。
