米ステーキ店、BTC法定通貨国エルサルバドルに進出表明

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ビットコインを背景に置かれたステーキ・アンド・シェイクのハンバーガーとフライドポテト

米ファストフードチェーンのステーキ・アンド・シェイクは15日、ビットコイン(BTC)を法定通貨とするエルサルバドルへの進出を表明した。

エルサルバドル進出の背景

ステーキ・アンド・シェイクは、首都サンサルバドルで開催されたイベント「ビットコイン・ヒストリコ」に参加後、エルサルバドル市場への参入計画を正式に認めた

https://x.com/SteaknShake/status/1989787605769040338?s=20

これは、同国のビットコインを中心とした経済環境で事業を展開することへの強い関心を示すものだ。

同社は2025年5月16日に、全米の店舗で暗号資産(仮想通貨)であるビットコインによる決済を初めて導入した。

この開始を記念し、「ビットコイン・ステーキバーガー」などのテーマメニューも提供している。

同社のダン・エドワーズ最高執行責任者(COO)は、世界中の全店舗でビットコイン決済の選択肢を提供することが目標だと語る。

15日には公式Xで「エルサルバドルは素晴らしい国だ。美しい友情の始まりだ」と投稿し、同国との関係構築に強い意欲を見せた。

ビットコイン導入の成功と市場への影響

今回のエルサルバドル進出の決定は、米国店舗でのビットコイン決済導入がもたらした好影響に大きく後押しされている。

2025年5月の導入後、同社の第2四半期の既存店売上高は11%増加した。アナリストはこの成長を仮想通貨決済オプションの導入によるものと分析している。

さらに第3四半期には、既存店売上高が前四半期比で15%増加し、マクドナルドやスターバックスなどの主要競合他社を上回る業績を達成した。

顧客によるビットコイン決済の利用が予想を上回る速さで拡大したことが、同社のビットコイン戦略への確信を強める結果となった。

エルサルバドルは世界で初めてビットコインを法定通貨として採用した国であり、その規制環境は仮想通貨決済を中心とするビジネスモデルにとって有利な市場と言える。

「ビットコイン・ヒストリコ」への参加は、現地のビットコインコミュニティと連携し、同国の経済方針との一致を示す戦略的な機会となった。

ビットコイン戦略の深化とコミュニティとの関係

ステーキ・アンド・シェイクは、エルサルバドル進出の発表に先立ち、決済手段としてイーサリアム(ETH)の追加を検討していた。2025年10月11日、同社はXでイーサリアムを受け入れるべきか投票を募り、48,815人の回答者のうち53%が賛成した。

しかし、この提案はビットコイン支持者から強い反発を招いた。ある著名な批評家は「ETHは中央集権的なゴミだ。これを導入すれば、私を含め全てのビットコイン支持者の顧客を失うだろう」と批判した。

この反応を受け、同社は同日中に方針を転換。「投票は中止する。我々はビットコイン支持者と共に立つ」との声明を発表し、イーサリアム導入案を撤回した。

同社は決済受付だけでなく、ビットコインの財務準備資産やリワードプログラムも導入しており、今後も仮想通貨戦略を深化させる方針だ。

著者: 名本 太陽

仮想通貨専門のWebライター。2017年からブロックチェーン業界に携わり、国内外の仮想通貨取引所やDeFiプロジェクトのホワイトペーパー、解説記事、プレスリリースを多数執筆。金融メディアでの連載経験もあり。専門はDeFi、NFT、メタバースで、最新トレンドに基づいた正確かつ分かりやすいコンテンツ制作を得意とする。