分散型予測プラットフォームのポリマーケットは16日、ビットコイン(BTC)の価格が2025年10月末に10万ドルを下回る確率が34%であるとのデータを示した。
同プラットフォームは、現実の資金を使って様々な事象の結果を予測する市場であり、その確率は市場参加者の集合的な心理を反映するものとして注目されている。今回のデータは、10月末までのビットコインの価格動向を予測するイベントから算出された。
同時に、10月末までに価格が13万ドルを超える確率は10%未満にとどまっており、市場が短期的に慎重な見方をしていることがうかがえる。この動向は、現在の暗号資産(仮想通貨)市場が短期的な下押し圧力を意識していることを示している。
短期的な弱気見通しの背景
市場アナリストは、短期的な弱気見通しの背景にいくつかの要因があると指摘している。まず、ビットコインが重要な抵抗線を突破できずに横ばいの値動きを続けており、 急激な上昇への不確実性が生まれている。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)が予想よりもタカ派的な金融政策を維持し、利下げの開始が2026年まで先送りされたことも影響している。これにより、過去の仮想通貨市場のラリーを支えてきた流動性が制限されている。
機関投資家によるビットコインETFへの需要も、年初に見られた力強い蓄積に比べて、ここ数週間は純流入がわずかにとどまるなど、鈍化の兆しを見せている。さらに、ブロックチェーン分析によると、大口保有者による蓄積は続いているものの、そのペースは過去の強気相場と比較して著しく減速している。
年末に向けた楽観論も根強く
10月の短期的な予測とは対照的に、2025年末に向けた長期的な見通しは楽観的だ。ポリマーケットのデータでは、2025年12月末までにビットコインが12万6,000ドル(約1,903万円)に達する確率は71%と高く予測されている。
一方で、13万ドルに達する確率は46%、13万5,000ドル(約2,039万円)では24%と、価格が上昇するにつれて確率は低下する。このデータは、市場参加者が10月の価格の弱さを年末に向けた好機と捉えている可能性を示唆している。
ポリマーケットは過去の主要な政治・金融イベントで約94%の短期予測精度を記録しており、その信頼性は高い。短期的な慎重さと長期的な楽観論の乖離は、現在のマクロ経済的な逆風は一時的であり、FRBの政策転換や継続的な機関投資家の参入が第4四半期の力強いパフォーマンスを牽引するという市場の期待を反映している。
