NFT市場大手のMagic Eden(マジックエデン)は2月28日、ビットコインやEVM対応のサービス終了を発表した。
ソラナ基盤への回帰と事業の再構築
暗号資産(仮想通貨)の関連サービスを展開するマジックエデンはこれまで、ソラナ(SOL)のエコシステムで確固たる地位を築いてきた。
近年は市場拡大を目指し、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ポリゴン(POL)などのEVMチェーンにも対応していた。
しかし同社は今回、このマルチチェーン戦略を撤回し、中核となるソラナのマーケットプレイスに再び注力する方針を固めた。
EVMプラットフォームでは1日あたり約4,500万ドル(約70億2,000万円)の取引量がある。ビットコインでも約320万ドル(約4億9,920万円)の取引規模を維持していた。
それでも同社は、ソラナへの集中が今後の事業の優先事項に最も合致すると判断した。
マジックエデンのジャック・ルーCEOは、事業の方向性を大きく転換させている。
従来のNFTマーケットプレイスという枠組みから離れ、「クリプトエンターテインメント」と呼ばれる新たな分野を開拓する狙いがある。
今後は予測市場やゲームプラットフォームなど、より幅広いエンターテインメント領域への展開を進めていく。
段階的なサービス終了とユーザーへの対応
対象となるマーケットプレイスの閉鎖は、3月の第1週から段階的に実施される。
EVM対応のプラットフォームは3月9日に、ビットコインのAPIは3月27日にそれぞれ停止する予定だ。
該当するプラットフォームで資産を保有するユーザーは、アクセスできなくなる前に引き出し手続きを行う必要がある。
マルチチェーンウォレットの機能も順次縮小される。3月中旬には秘密鍵のエクスポートと資産の統合のみが可能な専用モードへと移行する。
その後、4月1日をもってウォレットのサポートは完全に終了する。同社は移行を円滑に進めるため、各段階の前にユーザーへ通知を送るとしている。
一方で、ソラナ基盤のマーケットプレイスは今後も通常通り運営を継続する。ソラナ上のNFTや関連資産に対するサポート体制に変更はない。
マジックエデンは事業の選択と集中を進める中で、既存の主力サービスにおける利便性の維持に努める構えだ。
