BitMEXの共同創設者であるアーサー・ヘイズ氏は23日、特定の金融政策の下でビットコイン(BTC)価格が2028年までに340万ドルに達するとの予測を公表した。
この予測は、トランプ政権が連邦準備制度理事会(FRB)を通じてイールドカーブ・コントロール(YCC)を導入することが前提となっている。YCCは中央銀行が国債の利回りを直接操作する金融政策ツールだ。
ヘイズ氏のモデルは、ビットコインの価格と信用創造の伸びを関連付けており、FRBと商業銀行による信用拡大が2028年までに合計15兆2000億ドルに達することで、この価格上昇が実現すると分析している。
同氏の予測が公表された時点で、ビットコインは10万5000ドルから11万5000ドル付近で取引されており、この底堅さが機関投資家の参入拡大とマクロ経済的な追い風の証拠だとヘイズ氏は指摘する。
予測を支える経済・政治的要因
ヘイズ氏の予測は、複数の経済的・政治的要因に基づいている。第一に、FRB理事にスティーブン・ミラン氏が承認される可能性が高まっており、ヘイズ氏が「トランプ政権による緩和的な金融政策への圧力」と特徴づけるYCC導入の現実味が増している。
第二に、米財務省の流動性供給策と、YCC下で実質金利がマイナス圏で推移する見通しが、法定通貨の価値下落に対するヘッジとして、ビットコインのような代替資産へ資金が流入しやすい環境を生み出す。
ヘイズ氏は第二次世界大戦中のYCC導入といった歴史的先例や、パンデミック禍でのビットコインの価格動向を引用し、「2028年までに理論上340万ドルに達する可能性がある」と述べている。
伝統的な安全資産への懐疑論が高まる現在の地政学的状況も、マクロヘッジとしてのビットコインの採用を加速させる要因となり得る。
