イーサリアムネットワークは15日、1日あたりのトランザクション数が260万件に達し、過去最高を記録した。
この記録的な数値は、イーサリアム(ETH)のオンチェーン活動がかつてないほど活発であることを示している。
今回のマイルストーンはネットワークの採用が拡大し、実利用が増加していることを裏付けるものだ。複数のデータプロバイダーがこの記録を確認しており、ブロックチェーン上の活動量が歴史的な高水準にあることが明らかになった。
DeFiとレイヤー2が成長を牽引
取引量が急増した背景には、複数の要因が複合的に絡み合っている。主な要因として、DeFi仮想通貨ランキングでも注目される分散型金融(DeFi)市場の拡大、ステーブルコインによる決済の普及、そしてレイヤー2(L2)スケーリングソリューションの発展が挙げられる。イーサリアムの実用性が取引量の増加に直結している。

具体的には、2025年にDeFiの預かり資産(TVL)が990億ドル(約15兆7410億円)を超え、他のレイヤー1ブロックチェーンを大きく引き離した。
また、ステーブルコインによる決済額は年間で18兆8000億ドル(約2989兆2000億円)以上に達したとされる。これらの数字は、イーサリアムが金融インフラとして機能していることを示唆している。
特にレイヤー2技術の進展は大きな影響を与えている。Arbitrum(アービトラム)やOptimism(オプティミズム)といったロールアップ技術により、処理能力が大幅に向上した。
秒間5600トランザクションの処理が可能になり、手数料が0.01ドル(約1.6円)未満に低下したことで、ユーザーにとっての利便性が飛躍的に高まった。
インフラとしての定着と市場の反応
機関投資家の参加もネットワークの成長を支えている。
現在、イーサリアムの総供給量の約30%にあたる3600万ETHがステーキングされており、市場への供給が絞られることで資産としての希少性が高まっている。これは、実需が需要を牽引し、供給動態が価格を支えるという循環を生み出している。
ユーザー層の拡大も顕著だ。報道によると、新規ウォレットの作成数は1日平均32万7000件と過去最高水準で推移しており、残高のあるウォレット数は1億7290万件に達した。これは、プロトコルのアップグレードや市場環境の改善が、新規ユーザーの参入を促していることを示している。
アナリストらは、イーサリアムが単なる投機対象からデジタル金融の基盤インフラへと進化していると分析している。新興国での少額決済や送金需要の取り込みも進んでおり、今後の成長が期待されている。
一部の市場予測では、ETFへの資金流入や技術的なアップグレードを背景に、イーサリアムの2026年の価格が4000ドル(約63万6000円)から1万284ドル(約163万5000円)の範囲で推移するとの見方も出ている。
将来的に仮想通貨億り人を目指す投資家にとっても、このインフラの成長は重要な指標となるだろう。
