米ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは1日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の保有量が約428万ETHに達した。
世界最大のETH保有企業へ
同社は過去1週間で4万1788ETHを追加で購入した。
これにより、同社の総保有量は428万5125ETHとなり、イーサリアム総供給量の約3.55%を占める規模となった。今回の発表によると、同社は世界最大のイーサリアム保有企業としての地位を確立したという。
保有資産の評価額は、現金やその他の資産を含めて合計107億ドル(約1兆6585億円)に上る。これには193ビットコイン(BTC)や、ビースト・インダストリーズへの2億ドル(約310億円)の出資などが含まれる。
全体としては、ストラテジー社(Strategy Inc.)に次ぐ世界第2位の財務保有企業となる。
ネットワークの成長と価格の乖離
ビットマインのトム・リー会長は、過去1カ月でイーサリアム価格が約3000ドルから2300ドル(約35万9000円)へ下落したことに言及した。
一方で、ネットワークのファンダメンタルズは強化されていると指摘する。リー氏によると、1日あたりのトランザクション数は過去最高の250万件に達した。
また、アクティブアドレス数も1日あたり100万件と記録的な水準にあるという。同氏は、現在の価格が高い実用性や金融の未来としての役割を反映していないとの見解を示した。
この価格と価値の乖離を、同社は魅力的な購入機会と捉えている。
今回の大規模な購入は、1月15日に株主総会で承認された資本調達能力の拡大によって可能となった。
同社は株式の発行を通じて資金を調達し、イーサリアムの購入に充てている。最終的には総供給量の5%を保有することを目標としている。
ステーキング戦略と今後の展望
同社は保有するイーサリアムの約67%にあたる289万ETHをステーキング運用している。これは過去1週間で約88万ETH増加した数字だ。
リー氏は、同社が世界で最も多くのイーサリアムをステーキングしている企業であると述べている。こうした動きを受けて、仮想通貨ステーキングランキングへの注目も集まっている。
現在、同社は独自のバリデータネットワーク「MAVAN」の開発を進めており、2026年初頭の展開を予定している。
このシステムが完全に稼働すれば、年間で3億7400万ドル(約579億円)の報酬が見込まれるという。
同社の積極的な蓄積により、バリデータの待機時間は54日に達するなどネットワークへの影響も出ている。
同社の戦略は、従来の事業収益ではなく、株式の発行とイーサリアムの価格上昇に依存する独自のモデルに基づいている。
