暗号資産(仮想通貨)取引所大手のBinance(バイナンス)は26日、現物取引プラットフォームにテザーゴールド(Tether Gold / XAUt)を上場した。
金に裏付けられたトークンが上場
テザーゴールドは、物理的な金に裏付けられたトークン化資産だ。ブロックチェーン技術を通じて、実際の金の所有権をトレーダーに提供する仕組みとなっている。
従来の金の取引と比較して、24時間いつでも取引が可能で分割しやすく、容易に交換できるという特徴を持つ。
バイナンスは今回、テザーゴールドにシードタグを付与して現物取引プラットフォームに上場した。シードタグは、高い価格変動リスクを持つ資産に付けられる分類だ。
このため、ユーザーが取引権限を維持するには、90日ごとに専用のテストに合格してリスクを理解する必要がある。
取引開始の1時間前となる協定世界時(UTC)の26日12時30分から、入金の受け付けを開始した。
出金は翌27日の13時30分から可能となっており、取引所から資金を引き出すまでに24時間の猶予が設けられている。
また、カナダや米国、イラン、一部の欧州連合(EU)地域などでは、規制上の理由から取引が制限されている。
複数の取引ペアと市場への影響
バイナンスは今回の上場に伴い、5つの新しい現物取引ペアを開設した。追加されたのは、テザー(USDT)、ビットコイン(BTC)、U、USDC、トルコリラ(TRY)とのペアだ。
主要な仮想通貨や法定通貨と組み合わせた複数の取引ペアが用意され、トレーダーは幅広い選択肢から取引できるようになる。
現物取引に加え、ワンクリックで通貨を交換できる「変換(Convert)機能」でも、テザーゴールドの取り扱いが開始された。
さらに、クロスマージンおよび分離マージン取引における借入可能資産としても追加されている。
ネットワークは、BNBスマートチェーンとイーサリアムの両方をサポートし、異なるエコシステム間での柔軟性を高めている。
上場時のテザーゴールドの市場価格は、約4,406ドル(約70万4,960円)で推移していた。1日の取引高は9億5,000万ドル(約1,520億円)を超え、活発な取引需要を反映している。
時価総額は約25億ドル(約4,000億円)に到達。世界最大級の取引所での取り扱い開始により、トークン化された金がより簡単に取引できるようになった。
今後も新しい仮想通貨の上場が期待される。
