Aptosブロックチェーンは22日、ブラックロックのデジタル流動性ファンド(BUIDL)から5億ドル(約760億円)相当のトークン化資産を追加で受け入れた。
この資金流入により、Aptos上で扱われる現実世界資産(RWA)の総額は12億ドルを突破した。この成果は、AptosがRWAトークン化の分野で世界第3位のブロックチェーンとしての地位を確立したことを意味する。
機関投資家の採用拡大でRWA市場の主要チェーンに
Aptosの公式X投稿によると、同チェーンはイーサリアム(ETH)の120億9,000万ドル、ZKsync Eraの23億6,000万ドルに次ぐ規模となった。
🚨 $500M more of @BlackRock's BUIDL just landed on Aptos.
This pushes Aptos back into the Top 3 in RWAs, with $1.2B+ tokenized assets on-chain. And now, we're #2 in BUIDL adoption.
Institutions are choosing Aptos, the chain to move what matters. pic.twitter.com/vT3jfZYmPb
— Aptos (@Aptos) October 21, 2025
ポリゴン(MATIC)の11億3,000万ドルやArbitrumの9億400万ドルといった競合を上回っている。
ブラックロックのBUIDLファンドは、2024年3月にイーサリアム上で初めて展開され、同年11月にAptosへ拡大した。今回の動きは、同社がイーサリアム以外のブロックチェーンへ戦略的に多様化を進めていることを示している。
BUIDLファンドは、トークン化プラットフォームのSecuritizeとの提携で立ち上げられた。米国債や現金、現先契約といった低リスクで流動性の高い資産のトークン化に焦点を当てている。
Aptosの技術力と戦略が機関投資家を惹きつける
今回の展開は、伝統적인金融機関がブロックチェーンインフラへの関与を深めている現状を反映している。世界最大の資産運用会社であるブラックロックによる採用は、Aptosの技術基盤に対する大きな信頼性の証左となる。
Aptosが持つ並列実行機能やプログラミング言語「Move」は、コンプライアンスを重視する機関投資家向けの展開において独自の利点を提供する。
これにより、競争の激しいレイヤー1ブロックチェーン市場での差別化を図っている。
伝統金融では、より迅速な決済、透明性の向上、24時間365日の流動性に対する需要が高まっており、これが資産トークン化のトレンドを加速させている。
Aptosは当初のレイヤー1競争から、現実世界での実用的なアプリケーションに焦点を移す戦略転換が功を奏し、エンタープライズ級のソリューションを求める機関投資家の関心を集めている。
市場への影響と今後の展望
この発表を受け、AptosのネイティブトークンであるAPTの価格は約8%回復した。直近の年間最安値である2.22ドルから反発し、3.30ドル前後で取引されている。
機関投資家からの追い風に加え、Jump CryptoがAptos上に分散型ストレージレイヤー「Shelby」を立ち上げるなど、エコシステムの発展も続いている。
Aptosは「重要なものを動かすチェーンとして、機関投資家がAptosを選んでいる」とのメッセージを掲げ、現実世界の金融アプリケーションに注力する姿勢を鮮明にした。
今回の進展は、トークン化資産が世界金融で主流になるにつれて、Aptosがエコシステム内で長期的な地位を確立する上で極めて重要な節目となる可能性がある。
同様に高速な処理能力を持つソラナ(SOL)なども機関投資家向けのサービスを強化しており、今後のレイヤー1ブロックチェーン間の競争はさらに激化するだろう。
