ビットコイン(BTC)のネットワークは13日、ブロック953,568が採掘され、マイニング難易度が約10.09%低下した。
これは過去最大級の下落幅であり、今年に入って2番目の規模となる。調整前の難易度は過去最高値となる約138兆9000億に達していたが、今回の調整で約124兆9000億まで下がった。
過去最大級の難易度低下を記録
ビットコインのネットワークは、約10分ごとに新しいブロックが生成されるよう、2016ブロックごとに難易度を自動で調整する仕組みを持っている。
6月上旬の価格下落を受けて多くのマイナーが稼働を停止したため、ネットワーク全体の計算能力を示すハッシュレートが低下し、ブロック生成時間が延びていた。
今回の難易度低下は、稼働を続けるマイナーにとって収益性を改善する恩恵となるとみられている。
難易度が下がったことで、同じ計算能力でもビットコインの生産効率が約9%向上する見込みだ。
一部の予測では、ハッシュプライスと呼ばれるマイニングの収益性指標が改善し、競争力の低い業者が撤退したことで、残存するマイナーの利益率が回復するとされている。
AI需要への移行がハッシュレート低下を加速
今回の難易度低下の主な要因は、ビットコイン価格の低迷による採算悪化だ。半減期を経てブロック報酬が減少する中、電力消費の激しい旧型のマイニング機器は利益を出すことが難しくなり、稼働停止に追い込まれた。
さらに、マイニング企業が計算能力をAIや高性能計算向けのデータセンターに振り向ける動きも影響している。
AI分野の急速な成長に伴い、計算能力に対する需要は世界的に高まっている。マイニング企業は、価格変動の激しい仮想通貨の採掘よりも、AI向け事業の方が安定的で高い収益を見込めるとして、事業の多角化を進めている。
一部の企業は、市場の状況に応じてビットコインの採掘とAI向けの計算処理を柔軟に切り替えられる設備を導入している。
このような戦略的な変化を受けて、今後のマイニング難易度は新たな要因に影響されるようになる。ビットコインの価格だけでなく、世界のAI計算市場の需要や価格設定も重要になるからだ。
電力やデータセンターの容量が両セクターで共有される資源となるため、マイニング業界の構造は新たな局面を迎えている。
