ドレイパー氏「量子技術はビットコインより先に銀行を破壊」

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ティム・ドレイパー氏と量子攻撃で破壊される銀行のイメージ

ベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパー氏は9日、量子コンピューターがビットコイン(BTC)のブロックチェーンよりも先に銀行システムを破壊すると主張した。

銀行システムとビットコインの安全性

ドレイパー氏はメディアのインタビューに応じ、自身の保有する資産の安全性について言及。銀行に預けている法定通貨よりも、ビットコイン(BTC)の方が安全だと述べている。

銀行は中央集権的で古いシステムに依存しているため、量子攻撃の標的になりやすいという。集中した障害点が存在することが、その理由として挙げられる。

量子技術が実用化されれば、ブロックチェーンに影響が及ぶずっと前に銀行がハッキングされると予測している。

一方でビットコインは、分散型のネットワーク構造を持っている。万が一ネットワークが侵害される事態に陥っても、コミュニティが連携して対応できる。

ノード運営者が協力し、安全な過去のブロックまで巻き戻すフォークが可能だという。

銀行や法定通貨のシステムにはこうした選択肢がなく、ビットコインの優位性を強調している。小売店での決済導入が進めば、将来的に主要な交換手段になる可能性もあると付け加えた。

専門家による反論と今後の課題

仮想通貨保管企業Casaのジェームソン・ロップ共同創設者兼CSOは、この見解に異議を唱えている。ビットコインを量子耐性のある暗号技術へ移行するには、5年から10年の歳月が必要になると指摘した。

すでに公開鍵が露出しているウォレットアドレスには大量の資産が存在し、攻撃に対して脆弱になるという。移行には慎重な設計と大規模な調整が不可欠となる。

さらに同氏は、銀行などの金融機関の方が迅速に対応できると主張している。規制された機関は中央集権的であるため、世界中のマイナーの合意を必要とせずにシステムを更新できるからだ。

現在のところ、ビットコインや銀行の暗号を解読できる量子コンピューターは存在していない。しかし、今後5年から15年の間に脅威が現実となる可能性が指摘されている。

不確実性が残る中で、両業界ともに長期的な視点での対策と技術革新が求められている。専門家たちは、量子コンピューターの進化を注視し続ける必要があると警告している。

著者: 早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。