資産運用大手グレースケールは2日、初のチェーンリンク現物ETF「グレースケール・チェーンリンク・トラストETF(GLNK)」をニューヨーク証券取引所アーカに上場した。
同ETFはチェーンリンク(LINK)のみに受動的に資産運用し、運用コストや負債を差し引いたLINK価値を反映する仕組みとなっている。
GLNKは新規商品ではなく、2020年に設立された既存のチェーンリンク・トラストを公開取引可能な現物ETFに転換したもので、運用資産と取引実績を引き継いでいる。
同社は上場にあわせて継続的な株式設定・償還プログラムを確立し、取引を開始した。
この発表を受け、チェーンリンク(LINK)の価格は12%急騰した。
チェーンリンクの戦略的重要性
グレースケールは、初のチェーンリンク現物ETF「GLNK」の上場について、その選択理由を戦略的価値に求めている。
同社はチェーンリンクを「外部データや情報をブロックチェーンに接続する主要オラクルであり、オンチェーンとオフチェーンの橋渡しを行うミドルウェア」と説明。
チェーンリンクはDeFiや現実世界資産のトークン化など、多くの現代的ブロックチェーンアプリケーションの基盤となっている。
グレースケールは、チェーンリンクが「仮想通貨インフラと従来金融システムを結ぶ重要な結合組織」であり、純粋な投機資産とは一線を画すと強調する。
GLNKは条件付きでステーキング収益を組み込む設計で、ビットワイズのソラナ・ステーキングETFをモデルにしており、単なる価格追跡型商品とは異なる利回りの可能性を提供する。
規制環境の変化とアルトコインETFの急増
グレースケールのチェーンリンクETF上場は、米証券取引委員会(SEC)の規制方針転換が大きく影響している。
MEXCの分析によると、ポール・アトキンス委員長の下でSECは「執行重視のアプローチから開示ベースの枠組みへと移行」しており、この方針変更がデジタル資産商品の審査プロセスを加速させたという。
チェーンリンクETFはわずか5週間で主要アルトコインETFの7番目として上場し、10月28日のソラナ・ライトコイン・ヘデラETF、第2波のリップル・ドージコインETFに続く動きとなった。
ブルームバーグ・インテリジェンスのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「今後6カ月で100以上の新しい仮想通貨ETFが上場する可能性がある」と指摘している。
また、カルダノ(ADA)やアバランチ(AVAX)のETFも承認プロセスを進めており、FRBの量的引き締め終了と重なるタイミングから、専門家は「弱気相場で構築されたインフラが次の強気相場を牽引する」と注目している。
