トム・リー氏、2025年末ビットコイン予想を10万ドルに下方修正

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イーサリアム(ETH)トレジャリー企業ビットマインのトム・リー会長は28日、2025年末に向けたビットコイン(BTC)の価格予想を修正する発言を行った。

ビットコイン25万ドル目標からの後退と慎重な見通し

トム・リー氏は以前、ビットコイン価格が2025年後半までに25万ドルに達する可能性があると予測していた。

この予測は、過去の半減期サイクルや機関投資家の採用動向、米国の規制環境の変化などを踏まえた強気シナリオに基づくものだった。

しかし、最新のCNBCインタビューでリー氏は見通しを修正。

年末までにビットコインが10万ドルを超える可能性は「依然として非常に高い」とした一方で、過去最高値の更新については「もしかしたら」と慎重な表現にとどめ、確信度の低下を示した。

これにより、以前の強気目標である25万ドルと比べると、短期的な上昇期待はややトーンダウンした形となる。

当初の25万ドル予測は、市場サイクルの重要局面への進入や、米政府による潜在的な準備金保有などの公的支援を想定した分析に基づくものだった。

また、金(ゴールド)に対するインフレヘッジとしての優位性も強調されていた。

しかし現状では、こうした要因が直ちにビットコイン価格を押し上げるには至っていないとリー氏は判断している。

短期的な高値更新の可能性は慎重に見極めつつ、年末に向けた10万ドル超えのシナリオは依然として有効と評価している。

長期的な成長への期待と市場環境

今回の修正は、短期的な市場ボラティリティや機関投資家の動きが当初の予想より緩やかであることに起因するとみられる。

過去の分析でも、リー氏の予測は方向性は正しいものの、タイミングが早すぎるケースがあったと指摘されている。

現状のマクロ経済環境も、2025年に想定されていた大幅な価格上昇を一時的に遅らせる要因となっている。

米国の政治的方針転換はプラス材料となるが、具体的な連邦政府による準備金計画が示されていないことも慎重論につながった。

企業によるビットコインのバランスシートへの採用ペースも、当初の想定より緩やかだ。

それでもリー氏は、ビットコインの基本的な価値構造に対する信頼を維持している。

供給量が固定されていることによるインフレヘッジ機能は依然として重要で、長期的な価値保存手段としての位置付けも変わらない。

また、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)の成長を通じた業界全体への資金流入も注視しており、最近のビットマイン会長就任に伴うETH関連戦略も、ビットコイン予測に多角的な視点を与えている可能性がある。

リー氏は短期的な慎重姿勢を示す一方で、長期的にはビットコインが数年以内に100万ドルを超える可能性を引き続き予測しており、楽観的見通しは崩していない。

著者: 松田 明日香

暗号資産投資を2020年に始め、ビットコインやNFT、DeFiなど複数の分野で投資経験を有する。2025年1月にICOBenchに参加し、専門的な暗号資産ライティングを手掛けている。