バグ報酬プラットフォームのImmunefiとリップルは13日、XRP Ledger(XRPL)に導入予定のネイティブレンディングプロトコルの安全性を確保するため、「Attackathon」を開催すると発表した。
この取り組みは、リップル(XRP)が進める機関投資家向け分散型金融(DeFi)ロードマップの一環であり、プロトコルの本番稼働前に潜在的な脆弱性を特定し、修正することを目的としている。
XRPLに機関投資家向けDeFiを導入
今回対象となるXRPLレンディングプロトコルは、XRP Ledger上で直接、無担保の固定期間ローンを可能にする画期的な機能だ。
スマートコントラクトや資産のラップを必要としない点が大きな特徴となっている。これは、イーサリアム(ETH)などで一般的なスマートコントラクトベースのアプローチとは一線を画すものである。
プロトコル自体は担保を保持せず、信用力の評価はオフチェーンで行われる。この設計により、金融機関は既存の与信審査やリスクモデルをそのまま適用できる。
資金はオンチェーンでプールされ、返済はプロトコルレベルで強制される所定の条件に従って実行される。
このプロトコルは、XRP Ledger上に資本市場の基盤を築くために設計された新基準「XLS-66」によって規定される。
オンチェーンでの担保管理を不要にすることで、機関投資家向けの金融サービス開発における重要な一歩となる。リップルだけでなく、高速な処理能力で知られるソラナ(SOL)なども機関投資家向けのサービス拡充を進めており、競争が激化している。
賞金総額3,000万円超のセキュリティコンテスト
Attackathonは、セキュリティ研究者がコードを徹底的に調査する、期間限定の敵対的コンテスト形式で実施される。これにより、プロトコルが本番環境に移行する前に、可能な限り最高のセキュリティ体制を確保することを目指す。
教育期間は2025年10月13日から27日まで、実際のコンテストは10月27日から11月29日まで行われる。コンテスト期間中に有効な脆弱性が1つでも発見されれば、賞金総額20万ドル(約3,040万円)が研究者たちに分配される。
万が一バグが見つからなかった場合でも、有効な知見を提出した参加者には、予備のプールから3万ドル(約456万円)が支払われる。この取り組みは、無担保融資という新たなリスクプロファイルを持つプロトコルの安全性を、展開前に確固たるものにする上で極めて重要だ。
なお、担保付き融資を必要とする機関は、認可されたカストディアンなどを通じてオフチェーンで契約を組成することも可能であり、XRPLの透明性と規制された管理体制の双方を活用できる。
