現実資産(RWA)に特化したモジュール式のレイヤー2ブロックチェーンであるPlume Networkは6日、米国証券取引委員会(SEC)から登録トランスファーエージェントとしての承認を得た。
SEC承認の背景と影響
Plume Networkの公式発表によると、この登録により、トークン化された証券と株主記録をブロックチェーン上で直接管理することが可能になる。同時に、米国証券保管振替機構(DTCC)の決済ネットワークとの相互運用性もサポートする。
Plume has registered a transfer agent with @SECGov.
This accelerates our mission to bring the trillion-dollar U.S. securities market onchain. It's our first step in working with the SEC to build fully compliant tokenized capital markets.
Safely, compliantly, and fast. pic.twitter.com/otqLSIEoE0
— Plume – RWAfi Chain (@plumenetwork) October 6, 2025
この発表を受け、市場データによるとネイティブトークンであるPlume Network(PLUME)の価格は24時間で24.3%上昇した。1日の取引量も186%増加したという。
Plume Networkの技術は、スマートコントラクトの自動化を通じて、トークン化にかかる時間を数ヶ月から数週間に短縮することを目指している。
同社はすでにSEC登録の投資ファンドである40 Actファンドから関心を集めている。さらに、代替取引システム(ATS)やブローカーディーラー登録などの追加ライセンスも申請中だ。
Plume Networkは昨年12月、トークン化プラットフォームの開発を加速させるため、Brevan Howard Digitalなどが支援する資金調達ラウンドで2,000万ドル(約30億円)を調達した。
以来、機関投資家向けの債券保管庫であるNest Creditを通じて、6,200万ドル(約93億円)以上の資産トークン化を支援してきた。
伝統的金融とDeFiの架け橋へ
Plume Networkの登録は、コンプライアンスに準拠したオンチェーン資産移転ソリューションを求めるブラックロックやフィデリティなどの大手金融機関にとって、重要な規制インフラを提供する。
Plume社のクリス・インCEO兼共同設立者は、「トランスファーエージェント規制は株主としての投資家の権利を保護するために存在する」と述べた。
続けて、「この完全にオンチェーン化されたトランスファーエージェントのプロトコルにより、規制当局との協力関係を築きながら、デジタル証券の発行を効率化する」と語った。
イン氏はまた、「暗号資産(仮想通貨)業界はDeFiの速さと伝統的金融(TradFi)の安全性を両立させる橋渡し役を探してきた。今回のライセンス発行は、Plumeがその理想的な解決策であることを示すものだ」と付け加えた。
同社はGENIUS法案に関する議論への貢献など、規制当局と積極的に協力してきた。このような規制遵守の動きは、機関投資家にとって仮想通貨投資のハードルを下げる重要な要素である。
SECのへスター・パース委員が最近、RWAトークン化プロジェクトの発行体と関わることに前向きな姿勢を示した後の承認となった。
Plume Networkは2026年第1四半期に、最初の製品であるNest Protocolボールトを立ち上げる計画だ。このプロトコルはイーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)と互換性があり、幅広い開発者がアクセスしやすい設計となっている。
同社のプラットフォーム上では、約45億ドル(約6,750億円)規模の資産に関わる180以上のプロジェクトのトークン化を促進する見込みである。
このSEC登録により、株主名簿の維持や所有権移転の記録といった従来トランスファーエージェントが担ってきた事務作業をブロックチェーン上で自動化できる。
