Googleは17日、AIエージェントによる購入を目的としたオープンソースの決済プロトコル「Agent Payments Protocol(AP2)」を発表した。
このプロトコルはCoinbaseやイーサリアム財団、その他60以上のパートナーと協力して構築され、クレジットカードとステーブルコインをサポートする。
AIによる自動決済の新基準
Googleの幹部、スタヴァン・パリク氏とラオ・スラパネニ氏は公式ブログで、AP2を「エージェントと加盟店間の安全で準拠した取引のための共通言語を提供するオープンな共有プロトコル」と説明した。
このプロトコルは、AIプラットフォーム、決済システム、ベンダー間で相互運用可能に設計されている。各取引について追跡可能な監査証跡も提供する。
AP2は2段階の承認プロセスで動作する。まずユーザーが「水玉模様のネクタイを探している」といった「インテント・マンデート」で要望を指定し、AIエージェントが検索と交渉を開始する。
次に、特定の商品が見つかると「カート・マンデート」で最終的な購入承認が行われる。プロトコルの全仕様は発表と同時にGitHubで公開された。
Googleは、「ユーザーが日付、場所、予算だけを伝えて週末旅行を依頼する」といったシナリオを想定している。エージェントは航空会社やホテルのエージェントとやり取りし、予算に合う組み合わせを見つけると、暗号署名された予約を同時に実行できる。
仮想通貨と既存金融の融合
AP2開発の背景には、2890億ドル(約42兆4830億円)規模に成長したステーブルコイン市場がある。GoogleはCoinbaseと提携し、ステーブルコインの仕組みを統合した。また、イーサリアム財団と協力し、ブロックチェーンエコシステムとの互換性を確保している。
このプロトコルは、MastercardやPayPal、American Expressといった既存金融機関からも支持を得ている。SalesforceやAdobeなどのテクノロジー企業も協力パートナーに含まれる。
セキュリティは重要な要素とされ、承認と真正性の問題を解決する「否認不可能な監査証跡」を作成するよう設計されている。
Coinbaseデベロッパープラットフォームのエンジニアリング責任者であるエリック・レッペル氏は、「x402とAP2は、エージェント間の支払いがもはや実験ではなく、開発者が実際に構築する方法の一部になりつつあることを示している」と述べた。
このシステムはx402プロトコルを用いて暗号資産(仮想通貨)決済を組み込み、クレジットカードやデビットカード、ステーブルコインなど全ての決済方法で同じセキュリティフレームワークを要求する。
これにより、決済の種類に関わらず統一された取引検証プロセスが実現する。
