Web3投資大手のアニモカブランズは8日、スタンダードチャータード銀行(香港)およびHKTと共同で、新会社Anchorpoint Financial Limitedを設立した。
同社は香港金融管理局(HKMA)に対し、ステーブルコイン発行者ライセンスの取得を目指す方針だ。
香港の新制度下でステーブルコイン発行目指す
新会社はステーブルコインの発行と普及を主軸に事業を展開し、1日に施行された香港の新ステーブルコイン条例に基づき、すでにHKMAへ正式な申請意向を示している。
今回の提携は、3社が2024年7月に開始されたHKMAのステーブルコイン発行者サンドボックスに参加した流れを受けたものだ。
このサンドボックスは、ステーブルコインがWeb3と従来型金融の橋渡しとして機能する可能性を検証する目的で設置されている。
新たな事業は、厳格な規制監督のもとで運営される香港ドル(HKD)建てステーブルコインに特化しており、香港の金融インフラへ規制下のデジタル資産を組み込む重要な一歩となる見通しだ。
規制整備を追い風に国際金融都市としての地位強化へ
Anchorpoint Financial Limitedの設立は、香港で新たに施行されたステーブルコイン規制枠組みの影響を受けている。
この条例は、域内での認可ステーブルコイン発行者に法的な道筋を提供し、香港が世界の2610億ドル規模のステーブルコイン市場でシェアを獲得する機会を生み出すものだ。
この提携は、スタンダードチャータード銀行が持つ伝統的な銀行業務の専門知識、アニモカブランズのWeb3と仮想通貨分野での経験、そしてHKTの通信・技術インフラを組み合わせ、相乗効果を狙う構図となっている。
また、アジア地域での決済において米ドル以外のステーブルコイン需要が高まっている現状にも対応する狙いがある。
アニモカブランズのエバン・アウヤン氏は、ステーブルコインがWeb3における最も魅力的なユースケースの一つだと強調した。
同氏は、HKMAが規制する法定通貨担保型ステーブルコインが、香港の国際金融センターとしての地位を強化すると述べた。
スタンダードチャータード銀行のメアリー・フエンCEOは、革新的で効率的、かつ安全な交換媒体を香港にもたらすことに尽力すると表明した。
この取り組みは、香港のデジタル資産戦略における重要な節目となる可能性がある。
香港では最近、現物ビットコインETFが承認されるなど、デジタル資産ハブとしての地位確立に向けた動きが加速している。
