BitMEXのアーサー・ヘイズ元CEOは24日、金融市場の流動性がわずかに改善しているとの見解を示した。
ヘイズ氏は、この改善の要因として、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的引き締め(QT)を12月1日に終了する決定を下したことを挙げている。
同氏の分析によると、米国の銀行は11月に融資を拡大しており、金融機関が信用供与を行う準備が整いつつあるという。これは流動性の回復にとって重要な兆候だ。
暗号資産(仮想通貨)市場への影響について、ヘイズ氏はビットコイン(BTC)が9万ドルを下回る水準で推移すると予想している。
一時的に8万ドル台前半まで下落する可能性もあるが、8万ドルのラインは強力なサポートとして機能するとの見方だ。
同氏はこれを弱気トレンドの始まりではなく、健全な調整であると評価している。
minor improvements in $ liq:
– fed qt stops dec 1, this wed will prob be last fall in b/s
– us banks increased lending in novwe chop below $90k, maybe one more stab down into low $80k's but i think $80k holds. might start nibbling, but leave the bazooka until the new year
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) November 24, 2025
FRBの政策転換と市場への影響
FRBは10月29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、証券保有残高の縮小を12月1日に終了すると正式に発表した。
また、同会合では政策金利を0.25ポイント引き下げ、目標誘導レンジを3.75%から4.00%としている。この決定は、市場の流動性逼迫(ひっぱく)に対応するための措置だ。
FRBのパウエル議長は、財務省が長期債の発行増額に消極的であったことが、流動性の緊張を招いた一因であると認めた。
FRBはこれまでQTを通じてバランスシートを2兆ドル(約314兆円)以上縮小してきたが、市場の予想よりも早い段階での終了となった。
今後の市場見通しとビットコイン
足元の市場データでは、デジタル資産ファンドから1週間で19億ドル(約2983億円)の流出が確認されるなど、依然として変動は続いている。
しかし、ヘイズ氏は流動性が完全に回復していないものの、前向きな傾向にあると分析する。この環境は、まずビットコインにとって、より有利な条件を整える可能性がある。
それに伴い、イーサリアムなどの主要銘柄にも資金が波及するかもしれない。また市場のリスク許容度が高まれば、ソラナをはじめとするアルトコインも恩恵を受けると予想される。
