暗号資産(仮想通貨)の財務企業であるストラテジーは3日、ビットコイン(BTC)の追加購入資金を調達するため、ユーロ建て永久優先株の新規株式公開(IPO)を申請した。
欧州機関投資家向けの新株式公開
ストラテジーの発表によると、同社はティッカーシンボル「STRE」で350万株のシリーズA永久優先株のIPOを申請した。
1株あたりの価格は100ユーロ(約1万7700円)で、年率10%の配当を現金で支払う計画だ。
この株式公開は欧州連合(EU)と英国の適格機関投資家のみを対象としている。個人投資家への提供は行わず、機関投資家からの資金調達に集中する同社の戦略を明確にした。
この動きは、2020年半ばに創業者のマイケル・セイラー氏が主導して以来続く、資本市場を活用してビットコインを購入するという同社の事業モデルを国際市場へ拡大するものだ。
好調な業績と積極的なBTC購入戦略
今回の資金調達の背景には、同社の好調な業績がある。2025年第3四半期の決算では、営業利益39億ドル、純利益28億ドルを記録した。同社のフォン・レCEOは、年初来で200億ドルを調達した。
ストラテジーはビットコインの購入を続けており、10月27日から11月2日の間に現金4560万ドルで397BTCを追加購入した。
これにより、総保有量は約64万1205BTC、取得総額は約474億9000万ドル(約7兆3135億円)に達した。このような姿勢は、同社の仮想通貨投資に対する強い信念を示すものだ。
同社は2025年末のビットコイン価格を15万ドルと想定するガイダンスを公表しており、今後も積極的な購入戦略を継続する見込みだ。
セイラー氏は、事業買収などは行わず、ビットコインの純粋な購入戦略に集中する方針を示している。
また、この戦略は価格変動に左右されずに資産を保有し続ける仮想通貨長期保有(HODL)の一例として、他の投資家からも注目されている。
