シンガポール当局、ポリマーケットを違法ギャンブルで遮断

シンガポール規制当局は12日、仮想通貨を活用した予測市場プラットフォームPolymarket（ポリマーケット）へのアクセスを遮断したことが明らかになった。

無認可ギャンブルとして厳格な規制対象に

Cobo Globalのアレックス・ズオ投資・資産管理部門副社長によると、シンガポール当局はPolymarketをギャンブルサイトとして分類した。

polymarket在坡正式定义为博彩网站，想下注只能去国营博彩公司哦，否则面临罚款和坐牢哦 pic.twitter.com/VdoozWAVgE

— alexzuo🫡 (@alexzuo4) January 12, 2025

シンガポールでは政府認可を受けたシンガプール・プールのみが合法的なギャンブル運営者とされている。

無認可業者との取引には最大1万シンガポールドル（約100万円）の罰金または最大6か月の禁固刑、もしくはその両方が科される可能性がある。

米大統領選で取引急増、2億9400万ドルを記録

Polymarketは暗号資産（仮想通貨）を使用して現実世界の出来事の結果を予測し、賭けることができる分散型プラットフォームだ。

政治選挙、経済指標、エンターテインメント賞、スポーツ結果など、幅広いイベントが対象となっている。

2024年11月5日の米大統領選の際には、1日の取引高が2億9400万ドル（約440億円）に達した。これは選挙結果への関心の高さを反映している。

各国で規制圧力が強まるPolymarket

米商品先物取引委員会（CFTC）は以前、Polymarketに対して無登録での営業について警告を発していた。

フランスでも国家ギャンブル管理局が調査を実施。フランス人トレーダーが米大統領選で約4800万ドル（約72億円）を獲得したことが報告され、規制当局の注目を集めた。

仮想通貨予測市場の規制リスクに要注意

各国で仮想通貨関連サービスへの規制が強化される中、投資家は法的リスクに十分な注意を払う必要がある。

特にギャンブルに関する規制は国によって大きく異なるため、利用前に現地の法規制を確認することが重要だ。

今回のシンガポールの対応は、仮想通貨業界全体に対する規制強化の流れを示す新たな事例となった。