リップル社の発行するステーブルコインRLUSDは2日、暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンに上場と、自社の国際決済プラットフォーム「リップル・ペイメント」への統合を果たした。
米ドル連動型ステーブルコインであるRLUSDは、2024年12月中旬にニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制承認を受けて正式に発行された。過去1ヶ月間で87%という著しい成長を遂げ、時価総額は現在2.5億ドル(約372.5億円)に接近している。
現在、リップル(XRP)レジャーとイーサリアム(ETH)の両ブロックチェーン上でサポートされており、主に企業向けの利用を想定している。主な目的は国際送金の速度と効率性を向上させることにある。
🔊 $RLUSD @ripple is now available for trading on Kraken!
✔️ Deposits and withdrawals are enabled
🎉 Trading is now live!
Trade here ⤵️https://t.co/EbU16A6sy0
*Geographic restrictions apply pic.twitter.com/oinEZBMZfs
— Kraken Exchange (@krakenfx) April 2, 2025
企業向け決済システムでの利用促進
今回のリップルペイメントへの統合により、RLUSDは効率的かつ低コストの国際取引を実現するツールとして機能することになる。
現在、BKK ForexやiSendなど一部の決済プロバイダーがすでにRLUSDを資金管理業務に採用している。企業向け国際送金市場での活用に焦点を当てたステーブルコインとして、規制準拠の環境下で発展を続けている。
RLUSDのさらなる拡大へ
RLUSDの利用は国際送金を超えて拡大しており、仮想通貨市場と従来の金融市場の両方で担保としても活用され始めている。また、新たな取引所が継続的にRLUSDの取扱いを開始しており、金融セクター内でのサポート拡大を示している。
さらにリップル社はNGO(非政府組織)と協力し、援助金配布のためのステーブルコイン活用について検討を進めている。これにより、RLUSDの潜在的な応用範囲はさらに広がる可能性がある。
ステーブルコイン市場はテザー(USDT)などの大手プレーヤーを含む競争が激しい環境ではあるが、企業利用と規制準拠に焦点を当てたRLUSDの戦略はその地位を強化している。