イーサリアム(ETH)のETFは30日、18営業日連続で資金流入を記録し、同日の流入額は2億1860万ドルに達した。
イーサリアムETF、記録的な資金流入を達成
2025年7月、イーサリアムETFは月間で54億1000万ドルの純流入を記録した。この金額は、過去11カ月間の合計流入額である42億1000万ドルを上回る。
7月下旬にかけて流入が加速した背景には、機関投資家の需要の高まりがある。
中でも、世界最大の資産運用会社ブラックロックが提供するETHAが市場を牽引し、7月29日時点で300万ETHを保有。運用資産総額は111億ドルに達している。
同日、ETHAには1日で約2億2300万ドルの資金が流入。この需要は、イーサリアムネットワークの1日あたりの供給量に対して、ETFへの流入量が約24倍に達したことからも明らかだ。
価格高騰と市場の動向
活発な資金流入はイーサリアム価格の上昇にもつながっている。7月のイーサリアムは53.3%上昇し、3786ドルに達した。市場では4000ドルの大台回復への期待も高まっている。
この動きには、7月30日に迎えたイーサリアム誕生10周年が影響したとみられる。節目のタイミングが、市場の注目を集める契機となった。
一方、ビットコイン(BTC)ETFへの資金流入は7998万ドルにとどまり、イーサリアムと比べて抑制的な動きを見せた。
これは、機関投資家の関心がビットコインからイーサリアムのエコシステムや技術的進展に移っていることを示している。
イーサリアムETFではETHA以外にも、フィデリティが提供するFETHが堅調に推移しており、累計流入額は22億9000万ドルを超えた。
このような市場の活況は、今後の仮想通貨投資全体にとって好材料といえる。