コインベースやグーグルクラウドを含む複数の大手企業は23日、オムニチェーンレイヤー1ブロックチェーンである「ZetaChain(ゼータチェーン)」(ZetaChain)のバリデーターとして参加し、ネットワークの分散化を強化することを発表した。
ZetaChainは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)など複数のブロックチェーンプラットフォームとネイティブに連携できるアプリケーション開発を可能にする「ユニバーサルブロックチェーン」を目指している。
この取り組みには、コインベースやグーグルクラウドの他、日本のNTTデジタル、ドイツテレコム、アリババクラウドといった大手企業が参画している。
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— ZetaChain 🟩 (@zetablockchain) March 22, 2025
グーグルクラウドの役割と貢献
グーグルクラウドは、2024年11月12日からZetaChainのメインネットとテストネット両方でバリデーターとして機能しており、ノード運用の簡素化やステーキング、ガバナンスの活性化を支援している。
同社はバリデーター役割に加え、認定されたゼータチェーン開発者に「Cloud Web3スタートアッププログラム」へのアクセスを提供し、次世代ユニバーサルスマートコントラクト開発を支援するクラウドクレジットを提供している。
これにより、開発者はより簡単にネットワークに参加し、ゼータチェーンのエコシステム強化に貢献できるようになる。
コインベースや他企業も参加
コインベースの参加内容には、ベースネットワークのサポート、ゼータチェーンのコインベース学習報酬プログラムへの統合、ネイティブバリデーター運用などが含まれている。
これによりユーザーは、直接暗号資産(仮想通貨)ZETAをステーキングし、ネットワークのセキュリティ強化に貢献できるようになった。
一方、NTTデジタルは東京で大規模コミュニティイベントを開催するなど、アジアにおけるゼータチェーンの存在感の強化に取り組んでいる。バリデーターとしての役割を通じて、ネットワークの分散化、セキュリティ、スケーラビリティを強化し、マルチチェーンアプリケーションの開発を促進している。
ブロックチェーン相互運用性の新時代
ZetaChainの特徴は、様々なブロックチェーンネットワークを統合し、異なるプラットフォーム間で動作する普遍的なアプリケーション開発を可能にする点にある。これにより、より接続性が高く多様なWeb3.0環境の実現が促進される。
グーグルクラウドやコインベースといった大手企業の参加は、ゼータチェーンの信頼性を大幅に向上させるとともに、技術インフラストラクチャを強化している。
これらのパートナーシップにより、先進的なリソースや専門知識へのアクセスが可能となり、より堅牢なWeb3ソリューションの開発が進むことが期待される。
分散化された相互運用可能なシステムへの市場需要が高まる中、同ネットワークのモデルは、複数のブロックチェーン間でシームレスに相互作用できるアプリケーションを構築しようとする開発者にとって魅力的な選択肢となっている。