イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)は26日、組み込み型ウォレット開発企業Para Walletとの提携を発表。この提携によりユーザーは、メールアドレス、電話番号、SNSアカウントを使ったENS名の登録が可能となる。
ENS makes web3 identity easier but we're always looking to simplify things even more.
Excited to announce our integration with @get_para! Now, anyone can get an ENS name, no wallet required!
Here’s why it’s a big deal 👇🧵 pic.twitter.com/LzTWFAwYMZ
— ens.eth (@ensdomains) March 26, 2025
ENSとは、その役割
ENSとは、イーサリアム(ETH)のウォレットアドレスを「yourname.eth」のような覚えやすい名前に置き換えるサービスだ。
これはインターネット上でIPアドレスをドメイン名に変換するDNS(ドメインネームシステム)と同様の役割を果たしている。
従来、暗号資産(仮想通貨)ウォレットのアドレスは「0x123…」から始まる長い英数字の羅列で、これを正確に入力するのは困難だった。
ENSを使えば、そのような複雑なアドレスの代わりに簡単な名前を使用することができ、イーサリアムネットワーク上の分散型アプリケーションやサービスとの対話が容易になる。
Para Walletとの提携
今回の提携により、Para Walletのユーザーはより簡単な方法でENS名を登録できるようになる。特に、メールアドレス、電話番号、SNSアカウントといった一般的な認証手段を利用できるようになることで、Web3技術に対するアクセス障壁が大幅に低減することが期待される。
この取り組みは、仮想通貨および分散型技術分野全体でユーザー体験と利便性を向上させるという広範なトレンドを反映している。
プロセスを合理化しアクセスを簡素化することで、より多くのユーザーがENSを採用し、分散型サービスの利用を開始する可能性が高まる。
ENSの成長と今後の展望
ENSはメタマスクやUniswapなどの主要イーサリアムサービスとの統合により、ウォレットアドレス管理の便利な方法として注目を集めている。
また、ENSはレイヤー2ネットワークへの移行を含む今後の開発計画を持っており、これにより取引手数料の削減やマルチチェーン相互運用性の向上が期待されている。
さらに、最近の発表によると、ENSは決済プラットフォームとの提携を通じて主流への普及を目指している。
たとえば、MoonPayを通じたクレジットカードなどの従来の支払い方法でENS名を購入できる機能は、これらのWeb3アイデンティティへのアクセシビリティをさらに高める取り組みの一環だ。