メルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」は、メルカリの売上金やポイントを活用して、手軽にビットコイン取引を始められるサービスです。メルカリアプリの内部で使えるため利便性が高い反面、「手数料が高い」という口コミも存在しており、その評判は二分しています。
そこで本記事ではメルカリのビットコイン取引にかかる手数料を徹底解説していきます。手数料を考えるうえで外せない「スプレッド」に関しても紐解いていきますので、コストを抑えてビットコインに投資したい方は、ぜひ最後までご覧ください。合わせてメルカリ以上にビットコイン取引でおすすめのツールも紹介しています。
メルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」とは?
サービス名 | メルコイン |
---|---|
運営企業 | 株式会社メルコイン(メルカリの100%子会社) |
購入手段 | メルカリの売上金、ポイント、メルペイ残高、銀行振込 |
取扱通貨 | ビットコイン、イーサリアム、リップル |
手数料 | 取引手数料無料(スプレッドあり) |
メルカリが提供するビットコイン取引サービス「メルコイン」は、2023年3月に開始された、初心者向けの仮想通貨取引プラットフォームです。メルカリアプリ内で完結し、最短30秒で申し込みが可能。メルカリの売上金やポイント、メルペイ残高を利用して、1円からビットコインやイーサリアムの購入ができます。
取引手数料は無料ですが、スプレッド(買値と売値の差額)が約1%程度発生します。
購入したビットコインはメルカリアプリ内で管理でき、価格チャートや取引履歴の確認も可能です。売却時には、得た資金をメルペイ残高に移行し、メルカリ内外での買い物に利用できます。
また、2024年2月からはメルカリでの決済にビットコインを使用する機能も追加され、利用者の約半数がこの機能を活用しています。2025年4月には今後が期待できるXRP(リップル)の取り扱いも開始され、サービスの拡充が進んでいます。
メルカリ、メルペイ、メルコインの違い
メルカリ、メルペイ、メルコインは、メルカリグループが提供する異なるサービスで、それぞれの役割が明確に分かれています。違いをきちんと理解しておきましょう。
これらのサービスは連携しており、メルカリでの売上金をメルペイでの支払いに使ったり、メルコインで仮想通貨を購入したりすることが可能です。これによりユーザーは、一つの経済圏内で多様な金融サービスをシームレスに利用できます。
メルカリのビットコイン手数料は高いのか?他の取引所と比較
メルカリのビットコイン手数料は高いのかを検証するには、他の取引所との比較が必要になります。ここでは世界的に注目を浴びており、日本国内でも使用者が急増している仮想通貨ウォレット兼取引所である「Best Wallet(ベストウォレット)」と比較をしてみます。
以下は両者の手数料を比較した表です。
項目 | メルコイン | Best Wallet |
取引手数料 | 無料(スプレッドあり) | 購入・売却時に2~5%程度の手数料(BESTトークン保有で割引あり) |
スプレッド | 約1%(5%まで上昇することも) | 取引所や市場状況により異なる(BESTトークン保有で割引あり) |
入出金手数料 | メルペイ残高からのチャージ・出金は無料。銀行口座への振込は200円 | 仮想通貨の受け取り・保管は無料。送金時はネットワーク手数料が発生 |
一つずつ見ていきましょう。
取引手数料
メルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」は、表面的には取引手数料が無料とされています。
一方、おすすめの仮想通貨ウォレット「Best Wallet(ベストウォレット)」では、購入・売却時に2〜5%程度の手数料が発生しますが、独自トークン「BEST」を保有することで、これらの手数料が最大90%割引される仕組みがあります。
これだけだと一見メルコインが有利に見えますが、後述する「スプレッド」という隠れ手数料が発生するため、注意が必要です。
スプレッド
メルカリのビットコイン取引手数料は無料とされていますが、実際には「スプレッド」と呼ばれる買値と売値の差額が発生します。このスプレッドは実質的な手数料として機能し、取引コストに影響を与えます。
メルコインのスプレッドは、通常約1%前後とされていますが、相場の急変時や市場の流動性によっては、これを超える場合もあることに注意してください。ICOBench編集部が調査したところによると、2025年5月時点で、スプレッドが約6%に達したこともありました。
このように、スプレッドの幅は市場状況に応じて変動するため、メルコイン公式が言う所の1%とは限らず、取引前に確認が必要です。
一方、Best Walletでは200を超えるDEXと接続されているため、取引内容に応じて最適なルートを自動選択する設計を持ちます。これにより常にスプレッドが最適化されています。
特に頻繁に取引を行う場合や大口の取引を検討している場合は、スプレッドの比率は重要な検討項目になります。
入出金手数料
メルカリのビットコイン取引では、メルペイ残高からのチャージや出金は無料で行えますが、銀行口座への振込には一律200円の手数料が発生します。 この手数料は振込金額や金融機関に関係なく固定されており、少額の出金時には相対的に高く感じられる可能性があります。
一方Best Walletでは、ミームコインを含めた仮想通貨の受け取りや保管に手数料はかかりません。 ただし、仮想通貨を他のウォレットに送金する際には、ブロックチェーンのネットワーク手数料(ガス代)が必要となります。
この手数料は各ブロックチェーンの混雑状況により変動し、Best Walletが追加で手数料を上乗せすることはありません。
総じて、メルカリでのビットコイン取引は日本円での入出金が手軽で、メルペイを日常的に利用するユーザーにとっては利便性が高いと言えます。 一方Best Walletは仮想通貨の送受信に特化しており、ネットワーク手数料のみで利用できるため、頻繁に仮想通貨を移動させるユーザーに適しています。
ビットコイン手数料以外での比較
実際にビットコイン取引に使うサービスを選定する際には、手数料以外に機能面も大切になります。ここでは機能面にフォーカスして比較してみます。
項目 | メルコイン | Best Wallet |
対応通貨数 | 3種類(BTC、ETH、XRP) | 100種類以上(BTC、ETH、SOL、ミーム通貨など) |
セキュリティ | メルカリの本人確認と生体認証を活用。外部ウォレットへの送金は不可 | Fireblocks MPC-CMP技術による秘密鍵の分散管理、2FA、生体認証対応。非カストディアル型で外部送金も可能 |
ローンチパッド | なし | あり |
対応通貨数
仮想通貨ウォレットを選ぶ際、対応通貨数は重要な比較ポイントです。メルコインはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の3銘柄のみに対応しており、シンプルな構成です。
一方Best Walletは100種類以上の通貨に対応しており、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)は勿論、テザー(USDT)、ソラナ(SOL)、ドージコイン(DOGE)、柴犬コイン(SHIB)など、多様なアルトコインやミーム通貨を含んでいます。
さらに、Best Walletは多数のブロックチェーンに対応しており、複数のチェーン上のアルトコインを一元管理できます 。これにより、ユーザーは異なるチェーン間での資産移動や取引をスムーズに行うことが可能です。
対応通貨数の観点から見ると、Best WalletはSUI仮想通貨など多様な通貨を取り扱いたいユーザーに適しており、メルコインは主要な通貨に絞ってシンプルに利用したいユーザーに向いています。
セキュリティ
メルコインは、メルカリの本人確認(eKYC)と生体認証「パスキー」を活用し、ユーザーの安全性を高めています。パスキーは、指紋や顔認証などの端末ロック機能を用いた認証方式で、第三者による不正アクセスを防止します。
一方Best Walletは、FireblocksのMPC-CMP技術を採用し、秘密鍵を複数のパーティで分散管理することで、単一障害点を排除しています。さらに2要素認証(2FA)や生体認証にも対応し、非カストディアル型の設計により、ユーザー自身が資産を完全に管理できます。
このように、両者は異なるアプローチで高いセキュリティを実現しています。
ローンチパッド
ローンチパッドとは、新しい仮想通貨プロジェクトがトークンを発行し、上場前に投資家へ提供するためのプラットフォームです。投資家は割安な価格でトークンを取得でき、プロジェクトは資金調達を実現します。この仕組みは、クラウドファンディングのブロックチェーン版とも言えます。
Best Walletは、ローンチパッド機能を備えた次世代型の仮想通貨ウォレットです。「Upcoming Tokens」機能を通じて、厳選された新興プロジェクトのトークンセールに早期参加が可能です。これらのICO仮想通貨プロジェクトは、監査機関による厳格な審査を経ており、投資家の安全性が確保されています。
一方メルコインにはローンチパッド機能がなく、新規プロジェクトへの早期投資機会は提供されていません。将来性のある仮想通貨プロジェクトやミームコインの購入を検討する場合、Best Walletの利用が有力な選択肢となるでしょう。
メルカリでのビットコイン取引のメリット
ここではメルカリを利用したビットコイン取引のメリットを紹介します。
売上金やポイントでビットコインを購入可能
メルカリでは、不用品の販売で得た売上金やメルカリポイントを活用して、ビットコインを購入できます 。メルカリポイントは1ポイント=1円として利用可能で、特にキャンペーンなどで獲得した無償ポイントを使用すれば、現金を使わずにビットコイン投資を始めることができます。
購入は1円から可能で、アプリ内で簡単に完結します。また、ビットコインの売却益はメルペイ残高に移行でき、メルカリ内外での買い物や銀行口座への出金も可能です。
このように、メルカリのビットコイン取引は、初心者でも手軽に始められる仕組みとなっているのは大きなメリットと言えるでしょう。
積立購入機能の提供
メルカリのビットコイン積立機能は、初心者でも手軽にビットコイン投資を始められる仕組みが魅力です。1円から積立可能で、メルカリポイントや売上金を利用して投資ができます。積立頻度は月1回から4回まで選択でき、日付も7日、14日、21日、28日から設定可能です。
また800以上の金融機関と連携し自動チャージ機能を備えているため、手間をかけずに継続的な積立が可能です。積立したビットコインは、いつでもメルペイ残高に戻して、メルカリでの買い物やメルペイ・メルカードの支払いに利用できます。
メルカリでのビットコイン取引のデメリット・注意点
次にメルカリでのビットコイン取引が持つデメリットを紹介します。投資に利用する場合致命的なものもあるため、よく確認しておきましょう。
- スプレッドによる実質的な手数料負担の存在
- 定期メンテナンス中は取引が完全に停止
- 仮想通貨の入出金が不可能で取引の自由度が低い
スプレッドによる実質的な手数料負担の存在
メルカリでのビットコイン取引では、スプレッドと呼ばれる買値と売値の差額が実質的な手数料として発生します。2025年時点では最大6%程度のスプレッドが確認されています。
例えばビットコインの市場価格が100万円だとしても、メルカリでの購入価格が105万円、売却価格が95万円の場合、買った瞬間に約10万円の損失が出る計算になります。これが「スプレッド5%」の実質的な手数料負担です。
実際のスプレッドは、取引のタイミングや市場の変動によって変動し、特に短期的な売買を行う場合には利益を圧迫する要因となります。また、メルカリのようなプラットフォームでは、取引手数料が明示されていないことが多く、ユーザーが実際のコストを把握しにくいという課題もあります。
そのためビットコイン取引を行う際にはスプレッドの幅を確認し、取引コストを十分に考慮した上で判断することが重要です。特に頻繁に取引を行うユーザーは、スプレッドの影響を受けやすいため、注意が必要です。
定期メンテナンス中は取引が完全に停止
メルカリのビットコイン取引では、毎週水曜日の13:50〜16:03に定期メンテナンスが実施されており、この時間帯はすべての取引が停止します 。この間ビットコインの購入・売却、メルペイからのチャージ、売上金やポイントの利用など、関連するすべての機能が利用できなくなります。
また臨時メンテナンスやシステム障害が発生する場合もあり、その際も取引が一時的に停止する可能性があります 。仮想通貨市場は24時間365日動いているため、急激な価格変動が起こることがありますが、メンテナンス中は取引ができないため、タイミングを逃すリスクがあります。
仮想通貨の入出金が不可能で取引の自由度が低い
メルカリのビットコイン取引サービスでは、仮想通貨の入出金が制限されており、取引の自由度が低い点が最大のデメリットです。
具体的には以下の通り。
- 外部Web3ウォレットへの送金が不可
- 他の仮想通貨取引所への送金が不可
- 指値注文ができない
これにより、ユーザーは市場の変動に迅速に対応することが難しくなります。例えば、価格が急騰した際に他の取引所で売却することや、DeFiサービスを利用することができません。またセキュリティ面でも自分のビットコインウォレットで資産を管理できないため、サービス閉鎖時の対応面で不安が残ります。
一方、本記事で比較対象にしたBest Walletはビットコイン以外にも多数のブロックチェーンに対応し、仮想通貨の入出金が自由に行えます。またKYC(本人確認)不要で即座に利用開始できるため、匿名性を重視するユーザーにも適しています。
さらに独自トークン「BEST」を活用することで、取引手数料の割引や先行セールへの優先参加などの特典が得られる点も魅力です。
仮想通貨の本質である「自己管理」ができないことから、メルカリのビットコイン取引では資産の安全性や運用の自由度が大きく損なわれます。特に仮想通貨の長期保有を考えている方や、多様な仮想通貨の取引を考えている方にとっては、致命的な制約となる点を意識して利用する必要があります。
メルカリのビットコイン取引(メルコイン)に関する評判
ここではメルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」に関する評判をまとめてみます。
まずX上のポジティブな口コミとしては、以下が見られました。
- メルカリでいらない物売ってビットコインにしてる
- メルカリでビットコイン買えるようになってて、試しに買ってみたが、気楽でいいわ。
- メルカリのビットコイン、久しぶりに見たら22869円の値上がり。ありがたや〜。
これらの口コミから、メルコインは「不要品をビットコインに変えられる手軽さ」や「アプリ内で完結する利便性」、「資産価値の上昇を実感できる点」などが評価されていることがわかります。
一方でネガティブな口コミも散見されます。
- メルカリのビットコイン、手数料高過ぎやろ
- メルカリのビットコインって現時点では外部ウォレットや他取引所との入出金ができないから、ビットコインという名のビットコイン相場に合わせて動くメルカリコインというかポイントみたいなモンなんですよね
- メルカリほんとビットコインの価格変動通知うざいから切りたい。でも通知種別わけられてないからこれ切る=メルカリの全通知が切れるから切れない。はよ対応してくれマジで。
メルコインの手数料の高さ、外部ウォレットへの送金不可以外に、通知設定の不便さなどもユーザーが感じている不満点となっているようです。
ビットコイン取引はメルカリよりBest Walletで始めよう
ここまで見てきた通り、メルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」はメルカリのヘビーユーザーである場合、手軽にビットコインを購入できるため、利便性が高いと言えます。
一方でビットコインを含む仮想通貨への投資を本格化しようとした時に、外部ウォレットへの送金不可や銘柄数の少なさは致命的となります。その手軽さから初めてみて、金額が大きくなってきてから本格運用を行うには、メルコインの機能はあまりに限られすぎています。
そこでここでは初心者向けに本サイトが最もおすすめしているBest Walletの始め方を紹介します。
ビットコインの購入まで5分で完了でき、その後の運用手段も豊富であるため、ここで見ておきましょう。わずか2ステップです。
- Best Walletを準備
- BTCを選択し、購入
①:Best Walletを準備
まずはBest Walletアプリを準備します。アプリをダウンロードした後は以下の手順に従ってください。
- メールアドレス認証
- 電話番号認証
- 生体認証やパスワードの設定
- シードフレーズの生成と保管
②:BTCを選択
アプリを準備できたら、トップ画面より「Bitcoin」を選択します。
その後の購入画面では購入枚数や支払い方法を選んでください。Best Walletではクレジットカードで仮想通貨を購入することができます。
最後に「Buy BTC」をタップすることで、購入が完了します。
まとめ
本記事ではメルカリのビットコイン取引における手数料について解説してきました。メルカリのビットコイン取引サービス「メルコイン」は表面上は手数料無料となっていますが、実際にはスプレッドと呼ばれるコストが発生します。特に市場環境によっては6%程度まで上昇することもあり、こういった高額なコストは積み重なることで大きな額になります。
また、ビットコインを本格的なDeFi Walletや取引所に移動させることも不可能です。
本サイトでは基本的に投資を検討する方には評判の良いBest Walletをおすすめしています。仮想通貨投資を考えている方は慎重に検討するようにしてください。