ZOOZパワー、1.8億ドル調達でビットコイン戦略へ転換

免責事項:本サイトの情報は一般的な情報提供を目的としており、投資助言を行うものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、元本を失うリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。本サイトは、掲載情報に基づく損失について一切の責任を負いません。
私たちを信頼する理由
私たちを信頼する理由
ビットコインを保管するZOOZパワーの金庫

イスラエル・テルアビブに拠点を置くZOOZパワーは29日、ビットコイン(BTC)保有戦略を開始するため、1億8000万ドルの私募資金を調達したと公表した

これに伴い、ヘデラ・ハッシュグラフの共同創設者であるジョーダン・フリード氏が7月31日付でCEO兼取締役に就任し、同社のデジタル資産戦略を主導する。

ビットコイン戦略への転換

今回の資金調達は、パブリック・エクイティ(PIPE)による私募形式で、機関投資家向けに1株1.00ドルで普通株式とワラント計1億8000万株を発行する。出資者にはパンテラ・キャピタルやFalconXなどが含まれる。

調達資金の約95%はビットコインの取得に充てられ、残額は負債返済や事業運営費に使用される。

同社はビットコインを戦略的資産と位置づけ、財務の多様化およびインフレやマクロ経済リスクへのヘッジ手段とする意向だ。

ZOOZパワーは、米国とイスラエルの両市場に上場する企業として初めて、財務戦略にビットコインを本格採用した企業となる通しである。

新経営体制と今後の展望

今回の戦略転換に伴い、経営陣の刷新も行われる。ジョーダン・フリード氏が新たにCEOに就任し、現CEOのエレズ・ジマーマン氏は引き続きエネルギー事業の統括を担う。

また、取締役会には、シティグループの元最高財務責任者(CFO)トッド・トムソン氏や、元バンク・レウミ会長のサメル・ハジ・イェヒア博士が加わり、財務ガバナンス体制の強化が図られる。

この私募増資は、2025年9月8日までに株主の承認を得る必要があり、ビットコイン戦略の本格実行はこの承認結果に左右される。

ZOOZパワーは中核であるエネルギー事業を維持しつつ、デジタル資産を統合することで、財務の安定性と流動性の向上を目指す方針だ。

このような企業の動きは、新たな仮想通貨投資の一環として位置づけられている。

著者: 白石 一颯

仮想通貨・ブロックチェーン分野を中心に、最新ニュースや規制動向、プロジェクト分析などを取材・執筆。国内外の信頼性ある情報源をもとに、読者に正確で有益なコンテンツを届けています。専門性と透明性を重視し、投機に偏らない情報提供を心がけています。