暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)は8日、約2.32ドル(約335円)まで急伸した。
直近1週間の下落トレンドから反転し、8日以降は上昇基調に転じており、アナリストの間では10ドル台到達の可能性も指摘されている。
夏場の停滞から秋以降に動き出す兆し
現在の仮想通貨市場は全体的に静かな状況が続いており、特にXRPの取引は低調となっている。過去1週間ではXRPの価格は約6.9%下落し、ボラティリティも限定的だ。
投資家の多くが夏期は市場から距離を置く傾向があり、6月、7月は例年通り取引量の減少と価格の停滞が見られる。このため、XRPをはじめとする主要なアルトコインも市場全体と同様に、価格の横ばい状態が続くと予想される。
しかし米国市場では、対中貿易交渉再開の発表を受けて市場全体が好反応を示している。ダウやナスダックなど主要株価指数の上昇とともに仮想通貨市場も微動している。
専門家の間では、関税交渉の終結やSEC(証券取引委員会)による規制の明確化が進む第4四半期に向けて、XRPを含むおすすめ仮想通貨市場が活況を取り戻すとの見方が強まっている。
XRPの上昇はビットコイン優位性の低下と連動
XRPの価格動向を予測する上で重要なのは、過去の市場サイクルにおけるビットコイン(BTC)優位性との関係だ。歴史的に見ると、ビットコインの市場占有率が下がる局面でXRPは大きく上昇する傾向がある。
2017年には、ビットコイン優位性が47%低下した際にXRPは約11倍の上昇を記録。2021年にも、ビットコインのシェアが46%下落した局面で、リップル社とSECの訴訟の最中にもかかわらず、XRPは約600%の値上がりを見せた。
アナリストらは、今後ビットコイン優位性が再び40%程度低下した場合、過去のパフォーマンス比率に基づけば、XRPの将来価格は最大16ドル(約2,320円)まで上昇する可能性があると指摘している。
現在の価値から約5倍の成長を意味する10ドルへの上昇は、現行の市場サイクルの中では現実的な目標と見られている。
仮想通貨 おすすめSolaxyの急成長に注目
XRPの大きな動きが年末に予想される中、おすすめ仮想通貨として注目を集めているのが新興トークンのSolaxy(SOLX)だ。
Solaxyはソラナ(SOL)ネットワーク上に構築された初のレイヤー2(L2)ブロックチェーンとして、市場が低迷する中でも投資家の関心を集めている。
すでに約3,350万ドル(約49億円)の資金を調達し、76,000人を超えるコミュニティメンバーを獲得するなど、その勢いは衰えていない。SOLXトークンは現在約0.001716ドル(約0.25円)でプレセールが行われており、間もなく価格改定が予定されている。
Solaxyの最大の特徴は、ソラナネットワークが混雑や高額手数料で処理が遅延した際に、余剰トランザクションを効率よく処理できる点にある。このスケーラビリティソリューションは、ネットワーク需要が高まる次の強気相場において重要な役割を果たすと期待されている。
市場心理が「恐怖」から「強気」へと転換した際には、Solaxyのような実用性を持つプロジェクトが、ミームコインよりも持続的な上昇を見せる可能性が高い。
市場が最も悲観的な時期に数千万ドルを調達できるプロジェクトは、楽観的な市場環境では更なる成長が期待される。