ロンドン上場企業、ビットコイン投資拡大へ最大5億円超を確保

私たちを信頼する理由
私たちを信頼する理由
再生可能エネルギーで稼働する未来的なデータセンターとビットコインのシンボルが浮かぶ都市の風景

ロンドン証券取引所上場のVinanz(ヴィナンズ)は14日、世界の機関投資家から最大400万ドル(約5億8,400万円)を調達したと発表した。

今回の資金調達は、米国の銀行ドミナリ証券(Dominari Securities)が仲介し、今後のビットコイン(BTC)資産の拡大とナスダックでの二重上場を視野に入れたものだ。

資金調達の枠組みは、最大400万ドルのうち200万ドルが即時投入され、残りは一定条件が整えば追加投入される。

ビットコイン資産拡大と持続可能な運用

Vinanzは、今後の暗号資産(仮想通貨)市場の成長を見据え、北米でのマイニング事業と規制下で運用されるビットコイン上場投資信託(ETF)への投資を組み合わせた戦略を展開している。

また、同社のロンドン証券取引所でのティッカーは「BTC」となっており、これはビットコインへの強いコミットメントを示すものとなっている。

今回の資金は、ビットコインの現物取得やETF投資の強化、さらに人工知能(AI)技術を活用したデータセンターの効率化、再生可能エネルギーによるコスト削減など、運営体制の強化にも充てられる予定だ。

調達資金のうち最初の200万ドルは、既に同社の銀行に入金されており、ビットコイン資産の迅速な拡充に投入される見込みだ。その後、条件次第では追加で200万ドル(約2億9,200万円)の資金が投入される可能性もある。

Vinanzのデビッド・レニガス会長は、第一弾の資金を速やかにビットコイン在庫構築に活用する考えを示している。詳細については今後発表される予定だ。

ナスダック上場を見据えたグローバル展開

さらにVinanzは、将来的なナスダックでの二重上場を計画しており、今回の資金調達はその準備段階となる。

同社は米国市場での上場によって流動性を高め、米国の機関投資家からの資金流入を期待している。

同社は今後、マイニング事業と規制下のビットコインETFの両輪で事業を展開し、規制遵守と投資家ニーズのバランスも重視しているという。

AIを活用した効率化や再生可能エネルギーによる持続可能な運用体制の強化が特徴であり、今後の市場動向とともに、同社のビットコインを活用した成長戦略に注目が集まっている。

著者: 早藤 佑太

2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年よりSNSやブログでもコンテンツ発信を開始。2025年よりICOBenchのライターとして参加。