暗号資産(仮想通貨)市場の時価総額は3日、過去24時間で4.4%減少し、約2兆7500億ドルを記録した。
市場全体が未だ調整局面から抜けきれない状況の中、米国財務省は保有する仮想通貨の詳細を5日に公開する予定だ。
同時に、米証券取引委員会(SEC)と仮想通貨取引所ジェミナイ(Gemini)が法的争いの解決に向けて動き出している。
これら二つの重要な動きは、米国の仮想通貨市場に大きな変化をもたらす可能性があり、新興アルトコインの価格にも影響を与えると専門家は指摘している。
米国財務省の仮想通貨保有状況公開へ
米国財務省による仮想通貨保有状況の公開は、最近の大統領令により義務付けられたものだ。この開示により、政府が保有するビットコイン(BTC)だけでなく、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)、カルダノ(ADA)などの仮想通貨資産の範囲も明らかになる見通しだ。
この動きは、デジタル資産分野における透明性向上と政府関与の重要なステップとなる。大統領令はまた、合法的に取得したビットコインを長期保有するという取り組みを示す「戦略的ビットコイン準備金(SBR)」の設立も定めている。
米国政府は現在、19万8012 BTCを保有しており、これは2022年に保有していた23万BTCから減少している。アナリストや投資家は、この開示が市場状況に与える潜在的な影響を注視している。
SECとGeminiの和解に向けた動き
同時に、SECとGeminiは法的手続きを60日間停止するよう要請し、Geminiの「Earn」プログラムに関する訴訟の解決策を模索する意向を示した。
この動きは、SECがCoinbase(コインペース)やOpenSea(オープンシー)に対する訴訟を含む仮想通貨関連の法的対応において、姿勢を軟化させる傾向を示している。これは規制アプローチの顕著な変化を示唆するものだ。
トランプ政権の仮想通貨支持姿勢が規制のあり方を変えつつあり、仮想通貨企業に影響を与えている。この動きは市場を上向かせる可能性が高く、明確なルールが確立されれば、優良アルトコインが急成長する可能性もある。
注目される新興アルトコイン
このような規制環境の変化を受け、いくつかの新興アルトコインが注目を集めている。
①:Solaxy(SOLX)
Solaxyは、イーサリアムブロックチェーン上で動作し、ソラナの最初のレイヤー2チェーンを目指すプロジェクトだ。ソラナの速度と低手数料を活かしつつ、ネットワークの不安定さや遅いトランザクションなどの課題を解決することを目指している。
プレセール開始から数日で50万ドルを調達し、現在の価格は0.001682で取引されている。プレセール開始以来、これまでに総額約2800万ドルを超える資金を調達し、最大141%のステーキング報酬を提供している。
②:MIND of Pepe(MIND)
Mind of Pepeは、AIを統合して社会メディアのトレンドを分析・対応する自律型AIエージェントだ。開発者はトークン配分の30%を開発に充て、25%をAIが必要に応じて活用できるようにしている。
現在0.0036524ドルで鳥h記されたおり、プレセール開始からわずか数日で400万ドル以上を調達した。現在までに780万ドルを調達し、早期にステーキングすれば最大288%の報酬率を得られる。アナリストは2025年末までにMINDが0.00962ドルに達すると予測している。
③:Cat In A Dog’s World(MEW)
Cat In A Dog’s Worldは、犬をテーマにした市場の中で猫をベースにしたミームコインとして独自性を持つ。ソラナブロックチェーン上で動作するため、高速なトランザクションと低手数料というメリットがある。
3月末に発売されたばかりで、現在の価格は0.003078ドルとなっている。
投資の選択肢と注意点
米国財務省がビットコイン以外の仮想通貨に言及するだけでも、市場は好反応を示す可能性が高い。そのため、SOLXのような直接関連のあるコインに投資するチャンスかもしれない。
あるいは、MINDのようなAI技術を活用したコインへの投資が長期的に利益をもたらす可能性もある。
ただし、これは専門的な投資アドバイスではない。投資する前に自分自身で調査を行うべきだ。仮想通貨は高リスクであり、リターンの保証はないため、損失を許容できる金額のみを投資することが重要である。