ビットコイン(BTC)は20日、ドナルド・トランプ氏の大統領就任式を控える中、一時10万9000ドルを突破し、過去最高値を更新した。トランプ大統領の就任により、暗号資産(仮想通貨)市場には様々な追い風が吹いている。
政権は、仮想通貨を国家の戦略的準備資金として活用する可能性が浮上しており、さらに、米国証券取引委員会(SEC)による上場投資信託(ETF)の承認プロセスが加速するとの見方も強まっている。
こうした動きを受け、投資家の間では今後の市場の成長に対する期待が高まっている。この記事では、トランプ政権下で特に注目される以下の仮想通貨5つを最新の市場動向とともに紹介する。
- SOL
- XRP
- DOGE
- TRUMP
- SOLX
SOL:高速ブロックチェーンが投資家を魅了
ソラナは、高速なトランザクション処理を実現するブロックチェーンであり、特に分散型金融(DeFi)や非代替性トークン(NFT)分野で広く活用されている。手数料の低さと高い処理能力が特徴。
最近ではドナルド・トランプ氏の公式トークン「TRUMP」がソラナ上で発行され、週末の取引量増加につながった。
また、米大手銀行JPモルガンは、米国証券取引委員会(SEC)がソラナの上場投資信託(ETF)を承認すれば、今後6〜12か月で最大136億ドル(約2兆円)の資金流入が見込まれると予測している。
XRP:国際送金の王者が躍進
リップル社が開発した、安価かつ高速な国際送金を実現する仮想通貨。国際決済の分野で広く採用されている。
トランプ氏の選挙勝利以来、XRPは488%の急騰を記録し、最も成長した仮想通貨の一つとなった。
この上昇は、仮想通貨に友好的な政策とデジタル資産規制の見直しに対する期待が影響している。リップル社とSECの法廷闘争が続く中、さらなる展開が期待されている。
DOGE:「政府効率化省=DOGE」を受け、1ドル突破なるか
ドージコインは、ミームから誕生した仮想通貨であり、低コストで送金やチップ用途に適している。強力なコミュニティの支援を受けている。
米テスラのイーロン・マスクCEOが「政府効率化省=DOGE」の構想を発表し、市場の注目度が急上昇。
さらに、ギャラクシーデジタルのリサーチ責任者アレックス・ソーン氏は、DOGEが2025年に170%上昇し、初めて1ドルに達すると予測。この場合、時価総額は1,000億ドルに達する見込みだ。
TRUMP:ドナルド・トランプ氏の公式トークン
トランプ次期大統領が自身のソーシャルメディアで発表したミームコイン。主にソラナのブロックチェーン上で発行されたミームコインとして注目されている。
すでにTRUMPコインは、コインベースやバイナンスなどの大手取引所にも上場され、一時150億ドル(約2兆3,400億円)の時価総額を記録。トランプ大統領の政策方針により、さらなる成長が期待されている。
SOLX:ソラナ基盤の最新ミームコイン
SOLXは、ソラナ上に構築されたレイヤー2技術を活用した最新のミームコインプロジェクト。高速取引と低コストが特徴。
プレセールが終了し、取引所上場を計画。バイナンスなどの大手取引所への上場が期待されている。トランプ氏がビットコイン(BTC)に加え、ソラナ(SOL)とリップル(XRP)を仮想通貨準備金の対象として検討しているとの報道を受け、価格が高騰している。