暗号資産(仮想通貨)トシコイン(TOSHI)は13日、過去24時間の取引時間が187%増加した。価格も22%上昇し、ベース(Base)ブロックチェーン上で最も注目を集めるミームコインの地位を確立している。
取引量急増と市場データ
Toshiの取引は現在、Coincheckが24時間取引量の66.2%を占め、次いでGate.ioが12.6%、Bybitが11.5%となっている。2025年に入ってからの価格上昇率は449%に達し、今年最も成功しているおすすめ仮想通貨の一つとなった。
現在のTOSHIの時価総額は約46.67億円で、出来高は24時間で16.38億円を記録。時価総額に対する出来高の比率は35.42%と、高い流動性を示している。特にアジア市場での需要が顕著で、韓国や日本の投資家からの注目度が上昇している。
Krakenが新サービスを開始
Kraken(クラーケン)は数時間前、最大20倍のレバレッジを付けたToshi永続先物取引の開始を発表。これにより、コインベースにアクセスできない地域での流動性と需要の向上が期待される。
デリバティブ商品の導入は、機関投資家のポジション管理やヘッジ戦略の多様化にも貢献する見通しだ。
ブランド戦略とコミュニティの拡大
TOSHIは、Coinbase CEOのブライアン・アームストロング氏の飼い猫と、ビットコイン(BTC)考案者のサトシ・ナカモトにちなんで名付けられた。この独特なブランドストーリーは、コミュニティの形成と拡大に大きく貢献している。
米国内では既にブランド認知度向上のため、複数の地域で広告ビルボードの設置が進められている。ソーシャルメディア上でのマーケティングキャンペーンも積極的に展開され、Xでのフォロワー数は54.2万人を超えた。
今後の展望と価格分析
コインベースでの取り扱い開始は、Binance(バイナンス)やUpbit(アップビット)など、他の大手中央集権型取引所(CEX)への上場にもつながる可能性がある。
Toshiの価格は1月26日に記録した過去最高値から69.3%下落しているが、新規取引所への上場により更なる上昇余地が残されているとの見方も出ている。
価格チャートでは1月に入ってから急激な上昇を記録しており、現在は0.11円前後で推移している。相対力指数(RSI)がシグナルラインを下回るなど、短期的な調整局面に入る可能性も指摘されており、次のサポートラインは0.000659ドル付近とされている。
市場専門家は、TOSHIの今後の価格動向について、新規取引所上場による需要増加と、デリバティブ取引の開始による流動性向上が、中長期的な価格上昇要因になると分析している。